Changmin～告白～10 (ページ8)

今日:2 hit、昨日:10 hit、合計:95,257 hit

切ない夜　3　（CM　Side）ページ8

三日目の午後早く、僕とユン氏はやっと宿所に戻った。

次の日は仁川から関空に飛ばなくてはならないことを考慮して、監督が早く切り上げてくれたのだった。

いつものようにユン氏が先に連絡していたらしく、僕らが到着したときには、Aさんがすでに彼女の台所で早めの夕食を作って待っていてくれた。

Aさんは微笑んでいた。

僕がまっすぐ彼女の正面に行くと、両手を伸ばして僕の頬をはさみ、慈しむような笑顔を向けてくれたのだった。

そして、彼女のほうから抱きしめてくれた。

小柄なAさんが、いつものように大きい僕の体のすべてを包み込んでいるようで、それだけで僕はまた心も体も安らぐようだ。

安堵で膝から力が抜けていくような感覚を覚える。

『ごめんなさい』と謝る。

泣くまいと思っていても目が濡れてくる。

『過剰反応しちゃったのね、私が…』と謝る彼女。

ユン氏はびっくりして僕らを見つめている。

『泣くほどのケンカだったんですか～？』とユン氏。

『私の弟は意外と泣き虫なんですよ～』とAさん。

いいですよ、それぐらい言わせてあげましょう。

僕の失言よりは全然罪がない言葉ですから…。