Changmin～告白～10 (ページ43)

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必然　10　（CM　Side）ページ43

不安な想いを消せない僕のために、シンさんはよく冷えた日本酒を、ロックで僕とAさんに振舞ってくれた。

僕の新しい出発のためにと、3人で乾杯をした。

そして僕とシンさんは、Aさんが出してくれたパンチャンを肴に、何杯もグラスを重ねた。

自分のことを深く思ってくれる人と一緒に飲む酒は、旨かった。

ユン氏からの電話後、Aさんがキッチンを片付けるためにちょっと席を外したとき、
「Aちゃん、ええ子やろ、もしチャンミン君が彼女をほんまに好きなら、大事にしてやってぇな。君とはちょっと年離れてるのはわかるけど…」
と言ったすぐあとに、
「ええ、ええ、僕の言うたこと気にせんといて～…、君が芸能人だっていうのを、ついつい忘れてもうたな～しかも超がつくほどの芸能人やったなあ」
と自分の言ったことを笑いに紛らわして取り下げたシンさん。

僕は逆に、また彼女の姿を目で追ってしまうのを止められなくなってしまっていた。

シンさんに見送られて店を出、裏にある小さい駐車スペースに向かう。
小柄なAさんにぴったりの可愛いミニ・クーパー。

「チャンミンさんには小さすぎるかな～、ごめんね～」と申し訳なさそうなヌナ。

先に運転席に乗り込もうとする彼女の腕を取って止める。