Changmin～告白～10 (ページ5)

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わだかまり　5　（CM　Side）ページ5

イ・ダジとのシーンを予定通り撮り進むと、今度は何回も衣装を替えて、僕ハン・ドンジュとイ秘書、また僕一人だけのシーンもどんどん撮っていく。

こういうときに事前製作ドラマは融通がきく。

徹夜は二晩に亘った。

食事は、すべてデリバリーだ。

おいしくなかったし、食欲もなかった。

いくら近いからと言っても、僕メインの撮影だから、僕だけが宿所に帰るわけにも行かず、何回もある短い休み時間はセットの隅で仮眠をとることになる。

と言っても眠れない僕は、横になっているだけだ。

そして僕はそういう撮影の間のちょっとの待ち時間などに、Aさんに電話をかけメールを何度も送った。

Aさんに会いたかった。

電話にも出てくれず送ったどのメールも無視されているもどかしさに、心は沈むばかりだった。

嫌われてしまったのではないか、という恐怖にも似た思いに囚われた。

三人の兄たちに拒否されて、裏切られた気持ちは、まだドクドクと出血しているんじゃないかと思うほど傷が深かったが、もしAさんにも去られたら、これは自分のせいとは言え、自分自身がどんな反応をしてしまうのか見当もつかない。

彼女が少しでも嫌がるのなら、もうこれ以上僕の気持ちは押し付けない、とパニックになりそうな自分をなんとかなだめた僕だった。