Changmin～告白～10 (ページ38)

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必然　5　（CM　Side）ページ38

シンさんの問いかけに、ヌナが、僕のかわりに「3人が訴訟をおこした」と短い説明をする。

シンさんが、有名人も一般人も同じだなあ、というようなことを言い、僕は密かに拳を握り締めた。

いっぺんに怒りが湧き上がる。

芸能界のことに無知な素人が、何を知っているんだ。

しかも韓国の芸能界だぞ。

けれど、そのあとに続いたシンさんの慎重に選んだ言葉たちに、僕は思わず顔を上げた。

僕たち二人はそのままそこに立っていていいんだ。

毅然としていればいいんだ。

起こったことは僕たちを成長させるための必然だったんだ。

更なる高みを目指すために、他ならずも3人がその機会をくれたんだ、ということ。

必ず僕たち二人はこれを乗り越えることができる、ってこと。

そのためには、3人や周囲や状況を恨んではいけない、ということ。

なぜなら，出逢いから4年間、僕たちはずっとシンさんの誇る存在だったから。

彼の誇りだった東方神起は、ひとを恨んだり運命を呪ったりするようなそんな存在じゃないんだ、ということ。

シンさんの使う言葉の中には意味のわからないものもあったけれど、Aさんがそれを察すると、彼の邪魔にならないようにこそっと意味を教えてくれた。

僕の中から言葉にできない感謝の気持ちが湧いてきて、涙が滲む。

うつむいて、涙を見せないように必死で止めた。