Changmin～告白～10 (ページ14)

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切ない夜　9　（私　Side）ページ14

そして、今夜は一晩中このままでいてください、とお願いされる。

「なんにもしませんから…」ともう一度言うチャンミンさん。

「…」

「僕の言うこと何でも聞くのも仕事のうちでしたよね」

すぐに返事をしなかった私に痺れを切らしたのか、またそういうことを言って、私を従わせるのだった。

しばらくしたら、
「あの歌を歌って？」と目をつむったチャンミンさんから子守唄の要求。

私が歌いだすと、一分もしないうちにすやすやと寝息を立て始める、可愛い弟。

「チャンミンはいい子だいい子だなぁ～」

眠りについた後も、ずっと歌い続けた。

「ほんとにほんとにいい子だなあ～」

私を抱きしめていた両腕はすぐに緩んでいったけれど、今度は私が彼をギュッとする番だった。

ギュッとしながら、切ない気持ちが溢れてくる。

3日前に久しぶりでハグしたときには、厚いジャケットの下に隠されていた。

今日もお帰りのハグの時は他のことに気をとられていた。

今直接体を寄せてはっきりわかる。

ほんの十日あまりで明らかに細くなったチャンミンさん。

彼がソウルにいた間何があった？

こんなに身が痩せるほどの辛い思いをしていたのか？

どうしたら彼をそういったものから守れるのか？

一体今の彼にとって何が一番幸せなことなのか見当もつかないけれど、彼をどうか守ってください、と、いるかどうかもわからない神様に、私は自分の心の痛みをそのまま乗せて祈り続けた。

そして知らず知らずのうちにとめどなく流れた涙で、私はチャンミンさんのシャツに大きなしみをつけてしまったのだった。