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やっぱりアタシは断れない人 ページ29

A「ただいま〜・・・ってカミロ?」








カミロ「いや・・・俺ってもどかしい?」








A「フフ、急にどうしたのよ」








ミラベルが思っていたことをカミロは表情で感じ取っていた








ソファーに座り、頬杖をついて考え込んだ








A「別にもどかしくなんかないわ。それとも心当たりがあるの?」








カミロ(あるとしたら君だよA・・・!早くアタックしろってことだろ!)








カミロは自分にうんざりした様にため息をつく








A「とにかく薬飲んでよ、アタシ少し用があるから」








カミロ「えっ」








A「何か言った?」








カミロ「あぁいや別に」








Aはそのまま部屋を出てしまった








カミロ「言えるわけないだろ、『ここにいてくれないの』なんて」








本当はAとここにいたかったのだが








結局言えずに終わってしまった








カミロ「俺にもう少し・・・勇気があったらな・・・」








どうしてこんなにも度胸がないのだろうか








そんな自分にだんだんと腹が立ってくる








カミロ「早くしないと取られそうで怖い」








そうボソッと呟いた








一方Aはというと








A「で、用って何?おばあちゃん」








明るい声で言うA








椅子にはアルマが座っていた








アルマ「あぁA。そこに掛けてちょうだい」








Aはゆっくりと椅子に座った








アルマ「それで話なんだけど・・・あなたと婚約したいと言っている人がいてね」








A「婚約・・・!?」








目を丸くして驚くA








アルマ「サニーって言う方なの。本当に名前通りに明るくて素敵な男性なのよ」








A「ねぇでもおばあちゃん、婚約って言ったって・・・」








アルマ「付き合いは長い方が仲が良くなるわ。今度会いたいと彼が言っているの」








サニーという名前は一切知らないし、顔も見たことがない








知らない男性に会うのも付き合うのも








不安しかない








A「・・・顔見るだけ・・・見てみたいわ」








Aは断れなかった








不安を打ち明けることさえも全くできずに








アルマ「よかったわ。今からサニーと話をしてくるわね」








うん、と静かに返事をして








アルマが去った後に








Aは声を殺して泣いた

※ごめんなさい、ちょいとお知らせ→←風邪っぴきカミロ



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アン - コメントありがとうございます!凄く嬉しいです。更新頑張ります!! (12月14日 15時) (レス) id: e44e5248e0 (このIDを非表示/違反報告)
ジルマル(プロフ) - 更新頑張ってください!(*'ω'*) (12月14日 13時) (レス) id: 01b486c023 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アン | 作成日時:2023年12月3日 11時

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