水が導いた先 ページ25
A「あっ」
カミロ「A?」
A「見てこれ」
Aが拾い上げたのは
さっきのとはまた違うビジョンの欠片
カミロ「誰かの・・・横顔?」
耳から髪辺りまでが描かれている
A「んー・・・まだ水浮いてるけど」
カミロ「なら追おう」
また浮いている水を追っかけて歩いてみると
A「次2つ落ちてるわ」
そのうちの1つは、さっきAが拾い上げたものにピッタリ合った
A「腕ね・・・」
ブルーノ「お二人さん?」
2人「わぁぁっ⁉」
カミロ「ってブルーノおじさん・・・驚かせないでよ」
するとブルーノは申し訳なさそうに
軽く頭を下げた
ブルーノ「ご、ごめん!でも2人が何してるか気になって・・・」
カミロ「えっ、俺らは何も」
ナチュラルにビジョンを隠す
でもAはハッキリ欠片をブルーノに見せた
A「このビジョン、ブルーノのでしょう」
ブルーノ「・・・うん」
俯いて腕を摩るブルーノ
A「何を見たの?まだ全部見つかってないんだけど・・・ブルーノ、覚えてない?」
ブルーノ「その、えっと・・・あの」
カミロ「言えないの?」
もじもじとしてしまって目を逸らす
ブルーノ「き、君‼Aを・・・見た」
A「アタシ・・・?」
困惑して一瞬固まるA
ブルーノ「Aがカシータとみんなを救ってた・・・君のギフトで」
カミロ「・・・さっきの何かが割れた音ってもしかして」
ブルーノ「Aのプレッシャーになっちゃうかなって・・・割ったんだ」
その言葉に驚きながらも
Aはニッコリと、そして優しく微笑んだ
A「気遣いしてくれてありがとう。ブルーノおじさんって本当に優しい」
ブルーノ「えっ」
A「アタシのプレッシャーにならないように?いい理由よ、凄く」
カミロが持っていたビジョンをAが持つと
またブルーノに手渡した
A「アタシたち、このビジョンの全てを見たい。一緒に・・・捜してくれない?」
ブルーノ「・・・力になれるなら」
3人は月明かりの下
力強く微笑んだ
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アン - コメントありがとうございます!凄く嬉しいです。更新頑張ります!! (12月14日 15時) (レス) id: e44e5248e0 (このIDを非表示/違反報告)
ジルマル(プロフ) - 更新頑張ってください!(*'ω'*) (12月14日 13時) (レス) id: 01b486c023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アン | 作成日時:2023年12月3日 11時