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Chapter 35 【雪那々】 ページ36

〜ブラック警報またまた発令〜(私の時大体ブラックなんだけど?笑)
ーーー
アイクさんside


「…いったぁ…」



目の前にいる"小さな殺人鬼"は僕を睨みつけながら立ち上がった。


僕はそんな少女の顔を見つめ、少し震える声で言った。



「…あなたは…大切な人や仲間が死ぬところを見るのは…苦しくないんですか?」



ずっと僕が聞きたかったこと。


この子にも必ずそんな人がいたはずだから。





…少女は少し肩を動かして俯いた。


少しは彼女の心が動かせた…?


そう思ったその刹那____





ダッ…





「っく……」



僕は彼女の蹴りに耐えられずその場に倒れこむ。


そして、少女は僕の上に乗り、僕の首を掴み力を入れて言った。



「っ…ぁ……ぅ…」


「ふふっ…笑わせないで。…大切な人?仲間?…私からその人たちを奪ったのは、









あなたたち"人間"じゃない!」



少女は悲痛な声で僕に向かって叫んだ。


その目は悲しみと苦しみ…そしてその奥に憎しみという色を持っていた。



「…私が人間を傷つけてる?…ふざけないで。先に攻撃を仕掛けてきたのはあんたたちの方じゃない。

…それに、私がどれだけ苦しかったかも知らないでのんきに生きているあんたたちを見逃せるとでも思う?」



その時、彼女の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。


その無数の涙が僕の頰を伝っていく。



「だから私は決めたの。…人間なんて全員滅ぼしてしまおうって。

"1人残らず"永遠に消し去ってやろうって。

お前たちも。あのクソジジイも。世界中でのうのうと生きてる人間どもを。









そして、"痛み"と"苦しみ"と"悲しみ"をそっくりそのまま返してやろうって。」



そう言った瞬間、彼女の右手に込められていた力が一層強くなる。



「……や…めて…く、だ………っ…」


「…あは、あはははは!その顔を見たい。もっともっと。もっともっともっと!」



彼女は涙をこぼしながら、狂ったように笑って言った。





…目の前が少しずつぼやけていく。



少女の顔が歪んでいく。



息ができなくなっていく。



少女の手を掴んでいる僕の両手の感覚がなくなっていく。



ともさん…



まさか別れが来るとは思っていませんでしたけど、



どうか必ず、









生きてください。


そう心で呟いた時、僕の意識は暗闇に吸い込まれていった。


ーーー
まだ柔らかい終わり方かな?←


獄ちゃんの気持ちも一緒に書いてみました。


博、次も頑張って!

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雪那々(プロフ) - ハカタさん» すみません…博が直してくれたそうです…ご指摘ありがとうございます。 (2018年9月9日 12時) (レス) id: 6aeb77ce64 (このIDを非表示/違反報告)
博@(プロフ) - ハカタさん» ハカタさんいつもありがとうございます!そーですね、時間かけて良いの書こうと思います(ノ´∀`*) (2018年8月26日 9時) (レス) id: d43769dbf0 (このIDを非表示/違反報告)
ハカタ(プロフ) - 作品に時間をかけるというのはとってもいいことだと思います!私なんて15分ぐらいで考えてまた最終的に書き直すというアホみたいなことしてますから...更新楽しみに待ってます! (2018年8月23日 20時) (レス) id: 05436ab3ab (このIDを非表示/違反報告)
博@(プロフ) - 雪那々さん» そしてお前は何を言っとるんや……w (2018年8月23日 16時) (レス) id: d43769dbf0 (このIDを非表示/違反報告)
博@(プロフ) - もちづき@さん» うええええええ!!!??ありがとうごぜえやす(っ'ヮ'c)ウゥッヒョオアアァ (2018年8月23日 16時) (レス) id: d43769dbf0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:博@・雪那々 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=conect1016  
作成日時:2018年8月9日 13時

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