Chapter 34 【博@】 ページ35
ブラック is ブラック(Yeah)
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赤髪のともside
「__……本当のゲーム?」
彼女が放つ言葉一つ一つに、憎悪や拒絶の念が含まれていて、俺は思わず身震いした。
これ以上、殺戮ショーをさせてはならない。
このままでは脱出を試みる前に、全員死んでしまう。
「……もう…やめろよ」
わとさんがフラフラと歩き出し、少女の前で止まる。わとさんは怒りと悲しみを込めた瞳で強く少女を睨みつけ、胸ぐらを噛み付くように掴んだ。
「俺らが、何したって言うんや!!」
その刹那、わとさんの瞳から大粒の涙が零れる。留まることを知らず、彼の頬を濡らしていった。
少女は驚く程に冷たい瞳でわとさんを見遣り、溜息をつきながら顔を伏せる。
一閃。
何が起こったか分からない。
わとさんが膝を折り、大きく叫んだ。
「……ぁああっ!!」
わとさんの指からは大量の血液が溢れ、痛さに蹲った。
少女はそんなわとさんの姿を見て微笑み、心底楽しそうに話した。
「知ってる?貴方達はお師匠様の__あのクソジジイの暇つぶしでしかないの。」
彼女はわとさんの血液が付着したナイフをクルクルと指の上で回した。
「タブレットの効果を実証すると共に…ね。この場所は処刑場。殺し合いの場。私だって、あの男の暇つぶしでしかない。」
邪魔だと言いたげにわとさんを蹴り、カツカツと蹲っているクミの元へ怪しげな笑みをたたえながら近づく。
「私はあんな奴の駒のままでいるなんて、馬鹿馬鹿しいことなんだって気づいた。やめる。私は、やりたいようにやるだけ。
___私は"人間を殺したい"」
瞬間、少女はクミを投げ飛ばし、壁に叩きつける。
身体中の骨が折れたままの彼女は、声にならない悲鳴をあげ、何粒もの涙を零しながら、痙攣した。
「苦しいでしょ?辛いでしょう?でもね、こんなものじゃ終わりにしないわ。」
弾かれたように、アイクさんが少女に蹴りを入れる。心底悲しそうに、そして禍々しい怒りを内に秘めたアイクさんは、こう叫んだ。
「そこの曲がり角の部屋。そこに、2階への階段がありました!!!行ってください、早くっ!!」
その言葉に鼓舞されるように、俺たちはクミとわとさんを背負い、走り去る。
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めっちゃこええ。
(私が書きました、すいません)
ブラック担当は雪なんですけど押し付けられましたうわぁーーー、
気分を悪くした方、ごめんなさい:(´◦ω◦`):
雪、頼んだ。
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雪那々(プロフ) - ハカタさん» すみません…博が直してくれたそうです…ご指摘ありがとうございます。 (2018年9月9日 12時) (レス) id: 6aeb77ce64 (このIDを非表示/違反報告)
博@(プロフ) - ハカタさん» ハカタさんいつもありがとうございます!そーですね、時間かけて良いの書こうと思います(ノ´∀`*) (2018年8月26日 9時) (レス) id: d43769dbf0 (このIDを非表示/違反報告)
ハカタ(プロフ) - 作品に時間をかけるというのはとってもいいことだと思います!私なんて15分ぐらいで考えてまた最終的に書き直すというアホみたいなことしてますから...更新楽しみに待ってます! (2018年8月23日 20時) (レス) id: 05436ab3ab (このIDを非表示/違反報告)
博@(プロフ) - 雪那々さん» そしてお前は何を言っとるんや……w (2018年8月23日 16時) (レス) id: d43769dbf0 (このIDを非表示/違反報告)
博@(プロフ) - もちづき@さん» うええええええ!!!??ありがとうごぜえやす(っ'ヮ'c)ウゥッヒョオアアァ (2018年8月23日 16時) (レス) id: d43769dbf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:博@・雪那々 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=conect1016
作成日時:2018年8月9日 13時