6話 ページ6
「簡単な話なんだゾ。オレ様が大魔法士になるべくして生を受けた天才だからなんだゾ！」
『天才か…。そういえばあの青い炎、すごく綺麗だったよ。早く大魔法士になれるといいね！』
「ふなっ…！？」
直後、
驚いた顔をしている狸の頭上にぴちゃっと水滴が落ちてきた
「…ギャッつめてっ！天井から雨漏りしてやがるんだゾ！」
『本当だ。バケツを探してくるよ』
「こんな雨漏り、魔法でパパーッと直しちまえばいいんだゾ！
…ってオマエ魔法使えねぇのか。ププーッ使えないヤツだゾ！」
『魔法でそんな事も出来るのか。君たちは凄いな。
私にはその力がないから、やっぱりバケツを探してくるよ。もう少し我慢してね』
狸に手を振って、薄暗い廊下を歩く
長年放置されていたであろうこの建物はなんとなく不気味で、薄らと肌寒い
(早くバケツ状の物を見つけて、部屋へ戻りたいな)
ボゥッ
『ん？』
気配を感じ振り向くと、薄暗い中に白くふわふわと浮いた複数の何かが目を光らせてこちらを見ている
『な……？』
「ひひひひ…イッヒヒヒヒ…」
「久しぶりのお客様だぁ〜…」
「腕がなるぜぇ〜…」
「イーッヒッヒッヒ！！」
『うわあぁぁっ！』
見たことの無い何かに、思わず大声をあげた
それを聞き付けた狸がてくてくとやって来る
「何を大騒ぎしてん…」
白い何かが狸を見る
「ギャーーーッおおお…お化けぇぇぇ！！！」
狸がAにしがみついた
「ここに住んでた奴らは俺達を怖がってみーんな出て行っちまった」
「俺達ずっと新しいゴースト仲間を探してたんだ。お前さん、どうだい？」
『ゴースト…？君達、やっぱり幽霊なの…？』
「うううっ、うぅーーーーっ！！」
『！？』
突然狸が唸り声をあげた
「大魔法士グリム様はオバケなんか怖くないんだゾ！
ふんな〜〜〜っ！！」
ボッ！！
グリムと名乗った狸は青い炎を吹き出す
「どこ見てるんだ？」
「こっちだこっちだイーッヒッヒ」
「ちくしょー！出たり消えたりするんじゃねー！！」
グリムはゴーストに向かって一心不乱に炎を出し続けているが、完全に遊ばれてしまっている
『まずいな。このままじゃ火事になってしまう』
Aはグリムに向かって『君！』と叫んだ
『彼らは数が多い。私にも手伝わせてくれないかな？』
「なぬっ…！？ぐぬぬ…オ、オレ様はこんな奴ら1人でも…」
『彼らを追い払えば学園長を見返せるかもしれないよ！』
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白猫娘(プロフ) - パンパースさん» お読み頂きありがとうございます！頑張ります！ (11月13日 17時) (
レス) id: 013b7623c9 (このIDを非表示/違反報告)
パンパース - 面白いです！更新頑張ってください！ (11月13日 16時) (レス) id: 57f94a8f60 (このIDを非表示/違反報告)
白猫娘(プロフ) - もこさん» お読みいただきありがとうございます！更新頑張ります！ (9月10日 20時) (レス) id: 013b7623c9 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私逆ハー大好物なので嬉しいです！ツイステのキャラ（生徒たちはもちろん、教師、他校、チェカ）全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (9月10日 19時) (レス) @page4 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白猫娘 | 作成日時：2023年4月26日 21時
