40話 ページ40
「ルール違反を肯定すれば、ルールによって作られた自分の全てを否定する事になる…ってこと？」
「お前達がリドルを横暴に思うのは分かる。リドルのやり方が正しくないことも。
だけど俺には、やっぱりあいつを叱る事はできない」
『……』
寮長にそんな過去が…。と呟くデュースの隣で、エースが険しい顔をしながら腕を組んだ
「今の話を聞いてよーく分かった。
リドル寮長があんななのは、アンタのせいだわ」
「「『えっ！？』」」
「リドルが親を選べなかったのはしょうがない。でもアンタは少なくとも寮長の親が寮長にやってた事は間違ってるって昔から思ってたんでしょ？」
「それは…」
「今の寮長が親と同じ間違いをしてるって思ってるなら、ちゃんと言えよ。直してやれよ」
『…！』
「可哀想な奴だからって同情して甘やかして、どうすんの？
アイツが皆に嫌われて孤立してくの見てるだけ？」
「…」
「お、おい…エース！」
流石に言い過ぎだと思ったのか、デュースがエースを止めるが、エースは気にも止めない
「それとも何？アンタも首をはねられるのが怖くて黙ってるって？ダッセェな！
何が幼なじみだ。そんなんダチでもなんでもねぇわ！」
『…！』
先輩に対してハッキリとそう言い切ったエースを、Aはゆっくりと見上げる
(凄いな、エース君は…。なんだか…すごく……)
今のエースは、光が刺したように眩しくて
彼を見上げるAの眼差しには尊敬と憧憬が滲む
(凄く、主人公みたいだ)
キラキラとしたAの視線に気づいたエースは、頭にハテナマークが浮かんで見えるようなぽけっとした顔をAに向けた
『！』
「？」
ついさっきまで真剣な顔で直談判していたエースがそんな顔で首を傾げたのがおかしくて、Aはふふっと笑う
それを見たエースが「ちょっと！何笑ってんの！」とAを指すと、「コラー！」と大きな声がエースたちの耳に入った
「君達！！図書室では静かに〜！！！」
「「「『！！』」」」
声の方に視線を移すと、怒った様子のクロウリーが大声を上げながらこちらに向かってずんずんと近づいて来ているのが見えた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 217人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白猫娘(プロフ) - パンパースさん» お読み頂きありがとうございます！頑張ります！ (11月13日 17時) (
レス) id: 013b7623c9 (このIDを非表示/違反報告)
パンパース - 面白いです！更新頑張ってください！ (11月13日 16時) (レス) id: 57f94a8f60 (このIDを非表示/違反報告)
白猫娘(プロフ) - もこさん» お読みいただきありがとうございます！更新頑張ります！ (9月10日 20時) (レス) id: 013b7623c9 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私逆ハー大好物なので嬉しいです！ツイステのキャラ（生徒たちはもちろん、教師、他校、チェカ）全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (9月10日 19時) (レス) @page4 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白猫娘 | 作成日時：2023年4月26日 21時
