Cherie Girl. 【Ryosuke＆Daiki】

#36 ページ36

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｢却下。さすがにこれはない…｣

慧｢えぇ？まじ？｣

｢まじ｣





どこから取ってきたのかも分からない、超丈の短いタイトスカートを、ちゃんに押し付けてため息をつく。






慧｢いいと思ったんだけどなぁ、｣

｢…変態…、｣






何か用事があったようで今日来れなかった山田の代わりに急遽連れてこられたのは暇人してた、ちゃんで。






慧｢…俺大ちゃんの好みとか知んねぇもん。｣





ぶぅ、ってわかりやすく口を尖らせた、ちゃんはマネキンの手で遊びはじめた。






｢…そっかー…まぁ、だよね｣

慧｢この前はAワンピース着てたっけ？｣

｢うん｣






そうそう。春ぽい感じの花柄ワンピース。

髪は山田が貸してくれたコテで巻くんだよね…ってそれはとりあえず今は置いといて。





慧｢髪なら俺全然やれるんだけどなぁ、｣




ほら。一応未来を期待されてるプリンスですので。




｢…んー、巻くだけじゃあれかな。｣

慧｢ね、無視やめて、笑｣






学校帰りでこの前と違うストレートの髪を持ち上げて考えてると、ちゃんが あって声を出す。




｢えっ、ちょ、なに？｣

慧｢まぁまぁ、来てきて｣

｢え、離してよ、手！｣




急に手首を掴まれて、私の意見もお構い無しに先々進む彼には全く聞こえてないようで、服屋さんを出た。





慧｢ちょっとね、いいこと思いついたの。｣







ニッて歯をのぞかせて、指を口元に持ってくこの人はきっと、策士で振り回されてるだけなんだ私は。








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