Cherie Girl. 【Ryosuke＆Daiki】

#27 ページ27

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涼介｢どぞ？｣


｢お、おじゃましまーす｣






何気に初めて見る山田の私服。



赤色のパーカーを着た山田は、何改まってんだよって笑う。




｢なんか緊張しちゃって笑｣



涼介｢変なの、お前。笑

ん、こっち｣









手ぐしで前髪を整えながら、山田の後を追って美容室みたいな部屋に入った。







涼介｢荷物ここ置いて、ここ座って｣


｢あっ、うん｣






引き出しから、白色のコテを取り出す山田を横目に
これまた美容室にありそうな椅子に座る。





｢普通に美容室みたいなんだけど笑｣


涼介｢あー、元々姉ちゃんの練習室みたいなもんだったんだよ｣




あっ、そっか。山田のお姉さんも美容師の人だった。




涼介｢あ、わりーけど、危ないからイヤリングとか取っといて｣

｢あっ、そかそか｣





・






涼介｢うし、やるか｣

｢はいっ 目指せ、松岡茉優ちゃん｣

涼介｢ハードル上げんなよ笑｣

｢あはは、笑｣








涼介｢160でいっか。
3つに分けてっと…スプレー、あった｣









・






涼介｢ちょっとこのまんまで。｣

｢え、すぐほぐさないの？｣

涼介｢冷まさねーと、このカールが持続しねーの｣

｢え、知らなかった…｣








涼介｢ま、こんなもん？｣

｢わ、巻くだけでこんな違うんだ｣








くるくるって毛先が頬に当たって少し擽ったい。





涼介｢…ん、これ｣

｢ん？なにこれ？｣




片付けが終わったのか、横からなにやら箱を差し出してきた山田。




｢開けてい？｣

涼介｢どぞ？｣






赤色のリボンを解いて、蓋を開けると、




涼介｢少し早いけど誕生日プレゼント？｣

｢えっ、嬉しい…｣

涼介｢これ塗ったら、ちょっとは女の子ぽくなるだろ笑｣





最近可愛いと雑誌とかで取り上げられてる




"男も思わずキスしたくなる真っ赤なリップグロス"









｢すっごい可愛い…ありがと、山田｣


涼介｢なんだよ、素直すぎてキモいぞお前笑｣

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