Cherie Girl. 【Ryosuke＆Daiki】

#22 Daiki ページ22

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｢っしゃぁぁぁ！｣

侑李｢…うるさいな、大ちゃん｣






怪訝そうに、知念は目を細めるけど。
俺がこうなるのも無理はない。





｢知念！！見ろよ！これ！｣



少し興奮気味にさっき返されたばっかの
プリントを差し出すと相変わらずな知念は、ふんと鼻で笑う。





侑李｢ギリッギリじゃん、とか言いながら。｣






んまぁ、そうですけども








｢へへっ、カテキョ兄ちゃんに感謝だなっ！｣


侑李｢あんなに嫌がってたくせに。笑｣





俺の成績にとうとう呆れた母ちゃんが
そりゃ有名なカテキョを雇ったわけよ。





最初はまぁ、知念の言う通り嫌がってたけども
段々上がってくる点に、やっぱ俺才能あんじゃねーかって思い始めたんだよな。




嬉しさのあまり、力を入れすぎて少しクシャクシャになったプリントを見つめながら口元が緩む。






侑李｢じゃ、その祝いってことで帰りにカフェ行こ。｣



もちろん、大ちゃんのおごりでね？



と、黒目がちなアーモンド型の瞳が俺を捕らえる。





｢いや、普通におかしいわ！笑

んまぁ無事、才能が開花したこの有岡大貴様が奢ってやろうではないか！｣







というわけで、やってきた駅前のカフェ。





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・





｢何食おっか……｣






侑李｢大ちゃん、どしたの。立ち止まって｣









店員に案内されたテラス席。




不思議そうに首を傾げる知念越しに見える横顔と笑い声。









…なんだ…いんじゃん、彼氏。





浮かれ気分だった俺にいきなり見せつけられた
逃れようもない現実。




なのに自然と口をついて出た名前。









｢A？｣

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