【名探偵コナン】愛錠第2錠【安室透/降谷零】 (ページ35)

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第80錠-⑦- ページ35

安室『あの、家に帰るなら僕の車で送りましょうか

もしかしたらあの男の仲間が

あなたの家のそばで待ち伏せしてるかもしれませんしね

Aさんも』

A『すみません、ありがとうございます』

安室『いえ、礼には及びませんよ』

そう話していると、警部さんが安室さんがどうしてここにいるのかと思ってたらしく

小五郎さんの弟子になったことをすごく驚いていた

目暮『ったく、また君の周りに探偵が増えたわけか』

安室『え？またって』

目暮『あぁ、君の他にもいるんだよ

最近毛利くんと一緒にちょろちょろ現場に顔を出す、若い女の探偵がな』

安室『へぇ、若い女性の探偵ですか

それは是非、会ってみたいですね…』

A『っ！』

安室さんの声のトーンが低く聞こえ、私はサングラス越しに安室さんを見る

前とは違う、別の雰囲気の怖さを纏った声のように聞こえた

ダメだ、今日の私の考え方は最悪だ

遺体を見たり、お兄ちゃんの死に際を思い出したり

そして私は探偵事務所を出て、安室さんの車で送ってもらうことになった

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小五郎『──って、なんでお前らまで乗ってんだよ！』

そう、今車に乗ってるの助手席に圭さん

後ろには小五郎さん、蘭ちゃん、私と

蘭ちゃんの膝の上にコナンくんがいる

狭いのは仕方ないけど、でも人が死んだ事務所で待ってるのは怖いよね

私もそうだった

お兄ちゃんが死んだ日の夜は、朝まで泣き叫んで声が枯れ果てていた

私もだけど、圭さんも本当に気の毒だと思った

そう思いながら、窓の外を眺める

A『…っ？』

コナンくんが一言も喋ってないのに気づき、コナンくんを見る

するとコナンくんは何か考えてるような顔をしていた

この様子だと、何かいろいろと推理してるのだろう

コナン『…』

A『(小さな探偵、ホームズかな…)』

話しかけずにそっとしておこうと、私は再び窓の外を眺める

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