【名探偵コナン】愛錠第2錠【安室透/降谷零】 (ページ28)

今日:8 hit、昨日:29 hit、合計:121,653 hit

第73錠-⑦- ページ28

ようやくお店を出ることができた私たち

蘭『Aさん葵さんごちそうさまでした』

和葉『お腹いっぱいなりました！』

A『いいよ全然』

葵『うん！』

女子同士で仲良く話してると、向こうからも賑やかな声が聞こえた

コナン『えぇぇ！何で引き分けなの！

犯人を見抜いて事件解決したの新一兄ちゃんじゃん！』

世良『まあ事件の取っ掛かりは

関西人の服部くんだからこそ掴むことができ、

それを元にして江戸っ子の工藤くんだからこそ

真相にたどり着いた訳だから、引き分けでいいんじゃないの』

コナンくんは納得がいかない表情をしていると、和葉ちゃんか話す

和葉『けどさっきAさんが言うてたこと、ホンマなんですか？

自分とこの言葉真似されたら腹立つな関西人だけやって

蘭ちゃんも腹立つやろ？あたしがもし、あのさ、蘭ちゃんさぁなんて言うたら』

蘭『別に腹なんて立たないよ、逆にちょっと嬉しいかも』

和葉『っほんならやっぱり関西人は心が狭いっちゅうことやろか』

A『そんなことないよ、それに関西の人は

それだけ自分たちの言葉を大切にしてるってことなんじゃない？

音楽と一緒だよ』

和葉『音楽と？』

A『誰にどう届けたいか、どんな言葉が響くのか

音楽も言葉もそうやって人に大きな力を与えてるんだよ

だから和葉ちゃんは、和葉ちゃんの言葉を大切にしていいんだよ』

和葉『Aさん、そやな！』

蘭『うん！せやせや』

楽しそうに笑い合う蘭ちゃんたちを見て、私も葵も笑う

私も自分の中の何かが少し解決したかも

するとコナンくんが私たちの方へ来た

コナン『Aさん協力してくれてありがとう』

A『ううん、でもさすがホームズ好きってこともあって名推理だったね』

コナン『あれは新一兄ちゃんの推理が汗)』

A『ﾌﾌｯ、まるで2人はホームズとワトソンみたいね』

コナン『…ねぇAさん』

コナンくんは私を手招きし、私はコナンくんと目線を合わせてしゃがんだ

A『何？』

コナン『僕前から思ってたことがあって、Aの声が誰かに似てて…』

A『…』

コナン『Aさんって、もしかして《ブゥゥゥ、ブゥゥゥ》っ！』

タイミングが良いか悪いか、私のスマホに着信がきて電話に出た

仕事についての電話だったからすぐ終わり、私はコナンくんを見た

A『コナンくん耳がいいんだね、でもその事、また今度ね』

コナン『…』

・

・

・