第62錠 ページ17
ポアロの前で安室さんの車を待ってると、警察が多くいた
警察と言っても刑事とは違う特殊捜査班のようだけど
蘭ちゃんたち、大丈夫かな
《ブゥゥゥ、ブゥゥゥ》
電話が鳴ったと思うと、安室さんだった
そういえば前のストーカーの時に連絡先教えてたんだった
そう思いながら私は電話に出た
A『もしもし?』
安室〈あ、Aさんすみません、店の前まで行きたいんですが通行止めになっていて
また戻って来るんで待っててくれますか?〉
A『いえ、歩いて行ける距離なので私行きますよ』
安室〈そう、ですか?駐車場、路地を右に曲がってコンビニの隣なので〉
A『分かりました、今から行きますね』
そう言って私は電話を切る
探偵事務所が気になるけど、何も出来ることがないしそのまま駐車場へ向かう
えっと、右に曲がって
少し歩いた先にコンビニが見え、その奥にPの看板もあった
私は足早に駐車場へと向かった
『んでそしたよ!』
『ははっマジかよ!』
ドンっ!
A『ッキャ!』
コンビニから人が出てくると思い避けようと思ったけど、遅かった
柄の悪い男の人とぶつかってしまった
『ってぇな、何処見てんだよ!』
A『っごめんなさい』
何処見てんだよはこっちが言いたいよ
明らかに話に夢中になってて周り見てなかったのはそっちじゃない
って言いたいけど、こんな柄の悪い2人を相手にしてられないと冷静になる
『っへぇ〜姉ちゃん結構美人じゃん、こんな時間に一人なの?』
『許してやるから、俺たちと遊び行かない?』
そう言い男は私の肩に手をまわしてきた
よく見たらこの2人、顔も赤く、酔っ払いみたいで
コンビニの袋にはお酒の缶
うわっだる…汗)なんでこんな奴らにナンパされなきゃいけないのよ
ふつふつ湧いてくる怒りを抑えながら私は笑顔で断る
A『すみません連れが待ってるので』
『何々?そいつ女?それとも男?』
A『ぇっと…』
『まあお姉さん一人でも俺らのこと楽しませてくれるよね?』
そう言いながら別の男が私の後ろにまわり抱きしめながら体を触ってきた
気持ち悪いと思い、男を突き飛ばそうとするけど
やっぱり男の人の力には勝てない
『さ、行こ行こ〜』
A『っちょっと!』
『あんまわがまま言ってると…っ!いでっ!』
A『っ!』
安室『あんまわがまま言ってると、痛い目見るのはそちらですよ』
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作者名:リイナ | 作成日時:2021年9月3日 18時