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今日は土曜日であり、休日の午後。
席も半分程埋まっており、繁盛している。
本日何度目かの新メニューのオーダーが入った。
粗熱が取れたスコーンを皿に盛り付ける。
「お待たせしました、アイスコーヒーとチョコレートのスコーンです。」
ごゆっくりどうぞ、とキッチンへ戻ろうとしたときだった____
「___椎名ちゃん、」
隣りのテーブル席に座る青年から名前を呼ばれ振り向く。
ポアロ常連のお客さんの木村さんだ。
「これ、とっても美味しいよ!椎名ちゃんが考案したんだろ?」
「はい…!お口にあっていただけたのなら良かったです。」
自分が考案したメニューを食べてもらえるなんてこんなに嬉しいんだ…!
「もうひとつの紅茶の方も食べてみたいんだけど、いいかな?」
「もちろんです!すぐにお持ちしますね。」
オーダーを受け、キッチンに戻る。
早速、紅茶のスコーンを盛り付けた。
「おや、またオーダーが入ったんですか?これは人気メニューになりそうですね。」
お皿を覗き込み目を丸くした後、ふわりと微笑む安室さん。
「ええ、木村さんがまた頼んでくださって。いろんな方に食べてもらえて嬉しいです!」
「そうでしたか、Aさんはメニューを考える才能がありますね。」
そう言うと右目をウインクする彼。
謙遜する言葉で返事をし、
もう一度木村さんの座るテーブルへと向かった。
「お待たせしました、紅茶のスコーンです。」
「椎名ちゃんは明日も仕事なの?」
「はい!明日もシフトに入ってますよ。」
「そっか、僕も明日またここに来ようと思ってたから。また同じものオーダーさせてもらうね。」
「ふふっ、ありがとうございます!」
木村さんは常連客で会話することが多い。
話を聞くと明日もまた新メニューを頼んでくれるらしい。
気に入ってもらえて良かった…!
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砂糖(プロフ) - もなかさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!!!よければこれからもよろしくお願いします〜(;;) (8月17日 21時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 更新いつも楽しみにしてます!いつもありがとうございます!! (8月9日 13時) (レス) @page46 id: 444b93c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - NATSUさん» ありがとうございます!頑張ります〜! (8月6日 15時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 今後の展開が楽しみです (8月6日 13時) (レス) @page42 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - レモンさん» わ〜!!!ありがとうございます(;;)めちゃくちゃ嬉しいです!!頑張りますね〜!( ˊᵕˋ ) (7月31日 20時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:砂糖 | 作成日時:2023年7月7日 16時