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数メートル先にあるポアロにたどり着き、ドアを開けると既に安室さんが準備をしていた。
「Aさん、おはようございます。」
相変わらず彼は爽やかなスマイルを向ける。
私も挨拶をして、エプロンを身につけた。
「今日からAさんの考えたメニューを載せようと思っているので、早速ですが生地を作っていただけますか?」
「わかりました!作っていきますね。」
本当にメニューに追加されるなんてあまり実感が湧かない。
えっと……確か粉物はこの棚だったような……
扉に手を掛けた時だった____
___私の手に、安室さんの手が重なる。
すぐ後ろに居るのだろう、距離が近いのが分かる。
突然のことに少々戸惑ってしまった。
「あ、あむろ…さん?」
チラッと横目で様子を伺うと、いつもの優しい声色で話す彼。
「僕が取りますよ、物が上から落ちてきたら大変ですから。」
私の背じゃ届かないことを察したのか、取るのを手伝ってくれた。
今、手が……
さっきの状態を思い出し、顔が熱くなる。
「Aさん大丈夫ですか?顔が赤いようですが……」
そう言ってグッと顔を近づけてくる安室さん。
正直に言おう、貴方のせいです。
「な、なんでもないです…!!気にしないでください……」
そうですか?と不思議そうに見てくる彼にソワソワする。
……心臓に悪い。
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砂糖(プロフ) - もなかさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!!!よければこれからもよろしくお願いします〜(;;) (8月17日 21時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 更新いつも楽しみにしてます!いつもありがとうございます!! (8月9日 13時) (レス) @page46 id: 444b93c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - NATSUさん» ありがとうございます!頑張ります〜! (8月6日 15時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 今後の展開が楽しみです (8月6日 13時) (レス) @page42 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - レモンさん» わ〜!!!ありがとうございます(;;)めちゃくちゃ嬉しいです!!頑張りますね〜!( ˊᵕˋ ) (7月31日 20時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:砂糖 | 作成日時:2023年7月7日 16時