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「あ……あ、の…………」
「君の正体を俺は知っている。逆も然り……俺の正体も君は把握済みだ。」
困惑を口に出せば、尚更困らそうとする赤井。
……間違いなく。
この雰囲気を楽しんでいるようにしか見えない。
「……さあ、どうする?」
.
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どう……って……っ、、____
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「____ふっ……」
へ……?
突然、クスリと笑いを零す赤井秀一。
糸が切れたようにクスクスと笑いだしたのだ。
まるで、林檎のように真っ赤になっているであろう
私の顔を笑うかのように。
な、なに……?!
なんで、急に笑ってんの!?
壁についていない右手を額に当て、笑いを堪える赤井秀一。
訳が分からないとAの脳内は
クエスチョンマークで埋め尽くされる。
必死に笑いを堪える彼の様子を呆然と見ていると、
笑いながら、すまないと言葉を漏らす。
「君は、こういうことにはあまり慣れていないようだな。……ふふっ、そんなに顔を赤らめる奴は初めて見たよ。」
ちょ……!馬鹿にしてます!?
聞き捨てならない台詞を吐く赤井秀一に抵抗するA。
ていうか!!
ポーカーフェイスはどうした!!? FBI!!!
「は、はあ!?だって赤井さんが……!!!」
そうだ!!
誰だって赤井秀一に迫られたらこうなるだろ!!!
自分だけ恥をかいたような感覚に襲われる。
いや、恥をかいてしまったのか……
「まあ、俺が相手をしてやってもいいが。もう少し男に慣れた方がいい。」
「結構です!!!」
赤井さんの胸板を押しのけてダイニングに先走るAなのであった。
「ふっ……初めて酒を飲んだ時の忠告も、どうやら忘れてしまっているようだな。」
彼女の小さな背中に目をやると口角をあげる。
笑みを浮かべ、彼女の後ろを着いて行くのであった。
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砂糖(プロフ) - もなかさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!!!よければこれからもよろしくお願いします〜(;;) (8月17日 21時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 更新いつも楽しみにしてます!いつもありがとうございます!! (8月9日 13時) (レス) @page46 id: 444b93c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - NATSUさん» ありがとうございます!頑張ります〜! (8月6日 15時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 今後の展開が楽しみです (8月6日 13時) (レス) @page42 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - レモンさん» わ〜!!!ありがとうございます(;;)めちゃくちゃ嬉しいです!!頑張りますね〜!( ˊᵕˋ ) (7月31日 20時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:砂糖 | 作成日時:2023年7月7日 16時