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言葉の途中で黙り込むA。
その間を不自然に思ったのか、今度は彼がAに問いかける。
「どうかしましたか?」
「へっ……?ああ、いや………」
自分からは掘り返したくはない。
もしかしたら、あの時は安室さんが居たから
その時は盗聴してなかったかもしれないし……
「それで、どうします?」
「どうって……なにがですか?」
「言っていたではありませんか。この話はストーカーの件が終わるまでナシだと……」
それって……
___付き合いますか?私たち。
間違いなく、あの時の台詞だ。
「やっと解決しましたし、そろそろ答えを聞かせてはくれませんか?」
ちょ!!なに言って……!、!
あれって……だって……っ、
「は、はあ!?あ、あれは昴さんの冗談で……今更なに……」
「おや、冗談に見えましたか?」
____っ、
言葉の後、
彼の糸目が開かれるとグリーンの瞳がAを映した。
何も言えずにただ彼の瞳に吸い込まれそうになる____
目を合わせていると、彼はシャツの第一ボタンに手を掛け、
首元からマスクを剥いだ。
赤井……さ、ん……?
バサリ、と沖矢昴のマスクが床に落ちると同時、
変声機を解除する音が鳴る。
今、目の前にいるのは赤井秀一だ。
なんで、急に変装を……
なんて呑気に考えている私が馬鹿だった____
.
.
.
.
____ドンッ、
気がつけば、背中には壁。
目の前には至近距離の赤井秀一が迫っている。
「……っ、」
これまでとは違う、本来の姿の彼。
距離の近さも相まって、目眩がしそうな程に胸が高鳴った。
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砂糖(プロフ) - もなかさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!!!よければこれからもよろしくお願いします〜(;;) (8月17日 21時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 更新いつも楽しみにしてます!いつもありがとうございます!! (8月9日 13時) (レス) @page46 id: 444b93c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - NATSUさん» ありがとうございます!頑張ります〜! (8月6日 15時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 今後の展開が楽しみです (8月6日 13時) (レス) @page42 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - レモンさん» わ〜!!!ありがとうございます(;;)めちゃくちゃ嬉しいです!!頑張りますね〜!( ˊᵕˋ ) (7月31日 20時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:砂糖 | 作成日時:2023年7月7日 16時