128 ページ36
「はぁ……」
思わずため息が零れる。
ダメだな……今日はちょっと……
意識しないようにすればするほど、
変に固まってしまうのだ。
洗面台の鏡に映る自分の顔を見て、ペシっと両頬を叩いた。
.
.
.
.
キッチンに戻ると、
安室と梓は冷蔵庫の中身を見てなにやら顔を困らせていた。
「どうかしたんですか?」
「実はハムが残り少なくてですね……」
安室の返答に冷蔵庫を覗いてみる。
確かに……
「これは店を閉めるまでもつか微妙ですね……」
同じく冷蔵庫を覗く梓もまた、眉を下げるのであった。
「____私……買ってきます!」
急に言葉を発する彼女に困惑した様子の二人。
返事を聞く前にエプロンを脱いでしまった彼女に、
安室は声を掛ける。
「え?Aさん……!?」
「すぐ戻りますから。私、行ってきます!」
「でも、今日は暑いですし……買い物なら僕が____」
Aに伸ばしかける手は届かず、空を切った。
「大丈夫です!気にしないでください!」
そんな彼女の声が聞こえたあと、
店の扉は鈴の音と共に閉まってしまった。
「いっちゃいましたね……Aさん……」
「そうですね……」
扉を見つめながら、互いに口を開く梓と安室だった。
558人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
砂糖(プロフ) - もなかさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!!!よければこれからもよろしくお願いします〜(;;) (8月17日 21時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 更新いつも楽しみにしてます!いつもありがとうございます!! (8月9日 13時) (レス) @page46 id: 444b93c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - NATSUさん» ありがとうございます!頑張ります〜! (8月6日 15時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 今後の展開が楽しみです (8月6日 13時) (レス) @page42 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - レモンさん» わ〜!!!ありがとうございます(;;)めちゃくちゃ嬉しいです!!頑張りますね〜!( ˊᵕˋ ) (7月31日 20時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:砂糖 | 作成日時:2023年7月7日 16時