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「ん…………」
目が覚め、当たりを見渡す。
眠ってしまう前に見た光景と同じだった。
う、うそ。
私、あのまま寝ちゃったの……?
混乱していると、この部屋のドアが開かれた。
「おや、起きていたんですね。」
「昴さん……すみません、眠ってしまったみたいで。」
「いえいえ、構いませんよ。」
沖矢昴として登場する彼。
あれは全て夢だったのでないかと記憶を混乱させる。
私の様子を不自然に思ったのだろうか。
問いかけると同時に首元に触れ、声を変える____
「____どうかしたか?」
あ、あかいさん……
よく見ると、いつもはハイネック姿の彼だが、
ワイシャツの第1ボタンが外れていた。
やっぱり、夢なんかじゃなかったんだ。
「い、いえ!なんでも……!!」
現実を突きつけられ、思わず顔を逸らす。
「すみません、赤井さんの部屋なのに……場所を取ってしまって……」
「そんなことは気にするな、俺も仮眠を取ったから問題はない。」
赤井さんのベットで寝てしまうとは……
もう……私のバカ!
「そんなことより、身体はもう痛くないか?昨日はすまなかったな、手荒な真似をして。」
「い、いえ……もう全然平気なので!気にしないでください……私もずっと隠してた事ですし。」
唐突に赤井の名前を呼ばれたらビックリするだろう。
あの時は冷や汗ダラダラだったが、
悪い方向へ行かなくてよかったと一息ついている。
「昼食の準備をしているから、後で降りてきてくれ。」
そういうと、彼は部屋を出ていった。
昼食……と不思議に思い時計を見ると既に11時だった。
私めちゃくちゃ爆睡してるじゃん……!!、!
あっという間に朝は終わってしまっていたのだった。
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砂糖(プロフ) - もなかさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!!!よければこれからもよろしくお願いします〜(;;) (8月17日 21時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 更新いつも楽しみにしてます!いつもありがとうございます!! (8月9日 13時) (レス) @page46 id: 444b93c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - NATSUさん» ありがとうございます!頑張ります〜! (8月6日 15時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 今後の展開が楽しみです (8月6日 13時) (レス) @page42 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - レモンさん» わ〜!!!ありがとうございます(;;)めちゃくちゃ嬉しいです!!頑張りますね〜!( ˊᵕˋ ) (7月31日 20時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:砂糖 | 作成日時:2023年7月7日 16時