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「そういえば、喉は渇いてないか?飲み物を取りに来たようだったが。」
珍しく、だいぶお酒を飲んでいたようだったしな。
「渇いてマス……」
デスクの上にあるグラスには予め水を注いでおいた。
彼女には悪いが、少し眠ってもらう。
死角の位置からこっそりと睡眠薬をグラスに忍ばせた。
薬を入れたグラスを彼女の元へ持っていくと、
顔を歪ませて身体を起こす。
まだ頸部が痛むんだろう。
この状態では立つのがやっとだろう、ふらついてしまう。
グラスを渡すとゆっくりと水分を飲み込むA。
相当、喉が渇いていたのか、
いっぱいに入っていた水を全て飲み干した。
「ありがとうございます……生き返りました。」
彼女からグラスを受け取り、デスクの上に置き直す。
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「すまないな。首の後ろ、かなり痛むだろう。既にこんな時間だが……ゆっくり寝るといい。」
「いえ……大丈夫です。わたし、自室にもどり…ますね……」
薬が徐々に回ってきたのか、目を細める。
酒も飲んでいたし、薬の回りも早いだろう。
赤井はそっと彼女の背中と肩に手を添えた。
「今はあまり動かない方がいい。少し休んでいろ。」
「でも…………こ、こ…………」
言葉の途中で意識が途切れる。
赤井は彼女の身体をそっとベッドに寝かせた。
「悪いな、」
小さな声で呟き、眠る彼女へそっとタオルケットを掛けた。
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砂糖(プロフ) - もなかさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!!!よければこれからもよろしくお願いします〜(;;) (8月17日 21時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 更新いつも楽しみにしてます!いつもありがとうございます!! (8月9日 13時) (レス) @page46 id: 444b93c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - NATSUさん» ありがとうございます!頑張ります〜! (8月6日 15時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 今後の展開が楽しみです (8月6日 13時) (レス) @page42 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - レモンさん» わ〜!!!ありがとうございます(;;)めちゃくちゃ嬉しいです!!頑張りますね〜!( ˊᵕˋ ) (7月31日 20時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:砂糖 | 作成日時:2023年7月7日 16時