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そっと近づくと、赤井はAの足の縄に手をかけた。
｢えっ……？｣
キツく縛られていた縄が解かれ、足元が自由になる。
困惑していた。
さっきまでとは裏腹、優しい声色で言葉を発する。
｢君の言葉を信じよう、手荒な真似をしてすまなかったな。｣
背中に回されていた手首の縄も、言葉と共に解かれた。
｢し、信じてくれるんですか……？｣
｢まあ、信じ難い話ではあるがな。君のような普通の人間が何かあるようにも思えんしな。｣
こんなありえない話をして、処分される覚悟だった。
てっきり連行する為に解いたと思った……
てか、私のような人間が……って！！
確かに凡人デスケド、、、
身体を起こそうとベッドに手を着くと、
そっと肩を押さえられた。
｢まだ横になっていろ。痛むだろ？｣
真剣な彼の目に思わず見とれそうになってしまう。
若干、間抜けな声で返事をしてしまった。
仰向けに身体を預け、遠慮気味に赤井の名を呼ぶと、
なんだ？と返事が返ってくる。
｢この事は……私が違う世界から来たってことは、秘密にしてくれませんか……｣
｢ああ、もちろんそのつもりだよ。その代わり、俺の事も黙っていてくれるな？君なら分かっているとは思うが。｣
勿論、重々承知だ。
お互いバレてはならない存在なのだ。
｢ええ、勿論。誰にも言いません。｣
良かった、なんとか正体が公にならずに済みそうだ。
｢ひとつだけ、君に聞いておきたいことがあるんだが。｣
少し重々しい口調で話す彼に、私は首を傾げた。
｢なんでしょう……？｣
.
.
.
.
｢……君は、両親のことは何か知っているのか？｣
りょう、しん……？
｢えと……ここの……？いや、てっきり存在しないと思っていたんですが……｣
｢そうか。｣
もしかして、なにかあるのだろうか。
｢なにか、知ってるんですか……？｣
｢いや、関係のある家族が居るのか気になってな。気にしないでくれ。｣
聞き返してみると、意外もあっさりと会話は終わってしまった。
なんだ、気になっただけか……
｢そういえば、喉は渇いてないか？飲み物を取りに来たようだったが。｣
そうだ、すっかり忘れてた。
それどころじゃなかったもんね……
現に今もカラカラなのだ。
｢渇いてマス……｣
正直に言うと、彼はデスクの上にあったグラスを手に取った。
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砂糖(プロフ) - もなかさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます！！！よければこれからもよろしくお願いします〜(；；) (8月17日 21時) (
レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 更新いつも楽しみにしてます！いつもありがとうございます！！ (8月9日 13時) (レス) @page46 id: 444b93c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - NATSUさん» ありがとうございます！頑張ります〜！ (8月6日 15時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 今後の展開が楽しみです (8月6日 13時) (レス) @page42 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - レモンさん» わ〜！！！ありがとうございます(；；)めちゃくちゃ嬉しいです！！頑張りますね〜！( ˊᵕˋ ) (7月31日 20時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂糖 | 作成日時：2023年7月7日 16時
