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全てを話した。
この世界の人間ではないということ、
赤井秀一が知っていることは全て。
例えば、組織のことや安室さんの正体のこと。
コナンくんの事はなにも話さなかった。
まだ彼の口からは赤井さんに伝えていないだろうし、ここで私が言ってしまったら歯車が狂う。
「……そんな馬鹿げた話を信じろと?」
ソウデスヨネ……
「だから言ったじゃないですか、信じてくれないと思いますけどって……!」
片眉をあげ、不審な目でこちらを見る赤井秀一。
そりゃそうだ、信じられる訳がないのだ。
未だに私だってこれが現実だって信じられないのだ。
だいぶ、馴染んじゃったけど……
「君が別の世界から来たということはさておき、なぜ組織や私の事まで知っているんだ。」
「そ、それは……」
言えない。
実は漫画の世界だ、なんてゼッタイに。
「飛ばされるときに内容が頭に入ってきたというか……」
少しの無言が続いた後、赤井はAに問いかける。
「俺が信じられそうな証言はなにかないのか。」
「証言……」
なにか、あるだろうか。
えっと……と、必死に頭を巡らせるA。
「来派峠のこと……赤井さんが死を偽装してから初めて姿を現した時、安室さんに言った言葉____」
そう、これは本人たちしか分からないはずだ。
「___目先のことに囚われて、狩るべき
相手を見誤らないでいただきい、って……」
もはやここまで知っているという事実に気味悪がられるだろうか。
無言の空気が重たい。
「……他は。」
「え?他……他には……」
なにか、あったっけ……
「赤井さん、元々ロングでしたよね……組織にNOCの事がバレて追い出された後、長かった髪をバッサリ切った……血の涙で後悔させるって。」
暫くすると、赤井は構えていた銃をしまって
一歩Aに近づいたのだった。
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砂糖(プロフ) - もなかさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!!!よければこれからもよろしくお願いします〜(;;) (8月17日 21時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 更新いつも楽しみにしてます!いつもありがとうございます!! (8月9日 13時) (レス) @page46 id: 444b93c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - NATSUさん» ありがとうございます!頑張ります〜! (8月6日 15時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 今後の展開が楽しみです (8月6日 13時) (レス) @page42 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - レモンさん» わ〜!!!ありがとうございます(;;)めちゃくちゃ嬉しいです!!頑張りますね〜!( ˊᵕˋ ) (7月31日 20時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:砂糖 | 作成日時:2023年7月7日 16時