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パスタを食べ終え、メールを打つ為にロッカーへ戻ろうと思ったときだった____



「Aさん、」



名前を呼ばれて顔を向けたとき、
少し重たい雰囲気の彼に違和感を覚える。



ん……?

なんだろ、、、



「Aさんは…好きな方っていらっしゃいますか?」



彼の言葉に一瞬思考が停止した。



好きな方……?好きな方って……



突然の問いかけに、これは恋愛的な意味なのか
友情的な意味なのかと幼稚な考えが頭をよぎってしまった。

もちろん、前者だろう。



「え、えっと……それは恋愛的な……?」



「ええ、そうです。」



戸惑う私に、彼もまた少し眉を下げて言葉を肯定するのであった。



もちろん、いないです。と言葉を言おうとしたのだが……
現状の私の光景が思い浮かぶ。



幸いなことに、まだ彼には昴さんと住んでいること、
表面上付き合っていることがバレていない。

でも、仮にもしこれがバレたとなると
彼の中で私のイメージが最悪になってしまう。

付き合っている人がいるのに、
いないと答えるなんて飛んだ遊び人だ。



「あ、あむろさんは……」



「え?」



「安室さんは……いるんですか?」



どう答えていいか分からず、逆に問いかけてしまった。



いる、と言っても本来ならいいはずなのだが……

相手は昴さん、人物までバレてしまったら少々面倒な事になるだろう。



「僕は……いますよ。」



彼の意外な返答に驚きを隠せなかった。



「……Aさん、です。」



時が止まったように、一瞬呼吸を止めてしまう。



いま、なんて、、、?



「え、えっと……」



聞き間違いだろうと、言葉を濁して相槌を打った。



「気づきませんでした?結構僕、アピールしてたつもりだったんですが……」



そういうと照れたように頬をかいた。

その言葉を聞いて、聞き間違いではないと理解した私は
誤魔化すようにへらりと笑った。



「や、やだなぁ……冗談やめてくださいって、!」



膝の上に乗せていた手を、そっと握られる。

そして真剣な眼差しで言葉を伝えてきた。



「冗談なんかじゃないです、僕は…本気です。」



「あ、あむろ……さん、」



嘘だ、絶対に。

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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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砂糖(プロフ) - もなかさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!!!よければこれからもよろしくお願いします〜(;;) (8月17日 21時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 更新いつも楽しみにしてます!いつもありがとうございます!! (8月9日 13時) (レス) @page46 id: 444b93c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - NATSUさん» ありがとうございます!頑張ります〜! (8月6日 15時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 今後の展開が楽しみです (8月6日 13時) (レス) @page42 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - レモンさん» わ〜!!!ありがとうございます(;;)めちゃくちゃ嬉しいです!!頑張りますね〜!( ˊᵕˋ ) (7月31日 20時) (レス) id: 066e60113b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:砂糖 | 作成日時:2023年7月7日 16時

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