優等生～番外編～【相澤消太】 (ページ1)

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遭遇ページ1

相澤先生と付き合い始めてなんと初めてのデート。
お互い忙しくてなかなか会えずにいてちょうど休みが合ってダメもとで誘ってみたら意外にも承諾してくれた。
少し化粧もして服装も少し大人っぽくした服を着ては待ち合わせ場所に向かう。
2月末ということもありまだ寒い。
待ち合わせ場所に近づくとその近くで壁に寄りかかってる相澤先生を見つけては駆け足で向かう。

『相澤先生っ...すいません...お待たせして』

相澤「...いや、少し早く着いただけだ...それと名前...」

『あっ...えーと...消太さん？』

相澤「っ...ん...上出来だ...行くぞ」

そういえば私の頭を優しく撫でては歩き出したため私も後を着いていく。
今日の消太さんは白いタートルネックのニットでグレーのチェスターコートという大人っぽい服装でなおかつ髪の毛をハーフアップにしてるからとてもカッコイイ。
顔に出さないようにしてるけど心の中では悶絶中。
ふと目線を下に向けると消太さんの手はポケット中にあった。
手を繋ぎたい欲が出てきてはゆっくりと消太さんの手に手を伸ばしていきあと少しという所まできて...

芦戸「あれ？相澤先生！」

相澤「っ...はぁ...」

『あの声って...』

芦戸「やっぱり相澤先生...とA？」

声をかけられ振り返るとA組の皆がいた。
私と消太さんはきっと同じことを思ったことだろう。
なんて日だと。
とりあえず街中では色々と目があるので近くの大きな公園に来た。

切島「じゃあ2人って付き合ってんすか？！」

相澤「あぁ」

葉隠「なんで言ってくれなかったの？！」

『2人で秘密でという話になってたから』

飯田「いつからお付き合いをしていたんですか？」

相澤「お前らは記者か...この前の飲み会でだ」

峰田「っ...お持ち帰り」

相澤「縛り上げるぞ...峰田」

峰田「すいませんでした！」

皆から物凄い勢いで質問攻めに合い消太さんは面倒くさそうに私は苦笑いしながらも答えていった。
そんなことをしてる間にもう夕暮れ時になっていた。
皆はお幸せにと言って去っていき私達はデートの日だと言うのに特に何かをする訳でもなく帰ることにした。
消太さんは今も寮で暮らしているみたい。
私の住んでるマンションのエントランスに着いた。

相澤「悪かったな...せっかくの休みの日に」

『いえ...全然』

相澤「また連絡する」

『はい...また』

手を繋ぐということも出来ず消太さんとはその日はお別れした。
本当はもっと一緒にいたいがそれも言えなかった。