悲しき恋【王女の男】 (ページ9)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:4,270 hit

愛らしいページ9

シン・ミョンside

王様が訪れる前に巡回をしているとチョン・ジョンが現れた。

ｼﾞｮﾝ「漢城府の判官が何の用だ？」

ﾐｮﾝ「王様のご到着前に巡回している」

そこに王様が訪れた。
その後ろにはスンユもいた。
先代の王様が亡くなり新しい王に変わり宮廷も大きく変わった。
スンユの父であるキム・ジョンソンは私の父に警告をしていた。
その事があるせいかスンユの顔を見ることが出来なかった。
王様が動き俺達も動こうとすればチョン・ジョンに腕を掴まれた。

ｼﾞｮﾝ「中にいるぞ...Aが」

ﾐｮﾝ「っ！」

ｼﾞｮﾝ「でもな...シン・ミョンには会わないって言ってたぞ...嬉しくて顔に出るからって」

ｽﾝﾕ「惚気だな」

そんな風に思ってくれているとは思わなかった。
警護をしている時も考えるのはお嬢様のことばかり。
部下に少し持ち場を離れることを伝えてはお嬢様を探すことに。
辺りを見渡していると歩いているお嬢様を見つけては駆け寄る。

ﾐｮﾝ「お嬢様」

『っ...シン判官様...』

ﾐｮﾝ「会わずに帰るおつもりでしたか？」

『...チョン・ジョンさんに聞いたんですね...2人だけではないので...顔に出てしまえば他の人に』

ﾐｮﾝ「気づかれても構いません...私が想っているのはお嬢様だけ...それは変わらないものです...他者にそのことで何を言われても私は構いません」

『シン判官様』

ﾐｮﾝ「それに...嬉しいと思いました...そこまで想って下さってるのだと思うと」

頬をほんのり赤く染めては顔を俯かせてるお嬢様を見ては優しく頬に手を添えるとゆっくりと顔を上げるその顔はとても愛らしく顔を近づけていく

部下「判官様！」

ﾐｮﾝ「っ！」

『っ...それでは...失礼します』

そういえば早足でその場を去っていくのを見てはため息しか出ない。
あのまま続けていたら...咄嗟にしてしまった行動だが本能的にはそのまま接吻をしたかった。