悲しき恋【王女の男】 (ページ8)

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報告ページ8

私の屋敷までシン判官様は送ってくださることになった。
何を話すわけでもなく馬に乗せて下さりそのうまの手綱をシン判官様が引いてくださっていた。

『でも！...シン判官様には縁談が』

ﾐｮﾝ「それは私がなんとかします...ですから...もう少し待っていてください」

そうさっき言ってくれた。
未だに想いが通じ合ってしまったいいのかと思ってしまう。
その気持ちと反してこの時間がとても嬉しく思ってしまう私もいる。
屋敷の前に着けば馬から降りる。

『ありがとうございます...シン判官様は早くここから離れた方がいいです』

ﾐｮﾝ「分かりました」

『それでは...』

私はお辞儀をして屋敷の中に入ろうとすれば腕を捕まれたため振り返ると私の額に接吻をされれば私は驚きと恥ずかしさで固まってしまう。

ﾐｮﾝ「おやすみなさい」

そう言って馬に跨り去っていくシン判官様を見つめ私はみるみるうちに赤くなる己の顔を手で隠して屋敷の中に入ると兄上がいた。

ｽﾝﾕ「見せつけてくれるな」

『見ていたのですか？』

ｽﾝﾕ「偶然だ」

『兄上は想い人とはどうなったのですか？』

ｽﾝﾕ「...Aと同じだ」

『だから最近ニヤニヤとしてるんですね』

ｽﾝﾕ「兄に対して失礼だぞ」

『すみません...クスクス』

兄上が優しくコツンっと頭を小突いてくれば舌を少し出して謝り一緒に中に入ることに。
次の日私は王女様に報告をしに向かった。

ｷｮﾝﾍ「良かったじゃない...結ばれて」

『でも...縁談が』

ｷｮﾝﾍ「そこは男の方がなんとかするでしょ？...ずっと恋焦がれてた人と想いが通じ合えたんだから...今は喜んでおきなさい」

『はい...そういえばこれから王様がいらっしゃるのですよね？』

ｷｮﾝﾍ「えぇ...あなたはどうするの？」

『私がいては邪魔になるので失礼させてもらいます』

ｷｮﾝﾍ「邪魔なはずないでしょ？」

『ありがとうございます...しかし、弟君とのだんらんを楽しんでもらいたいので』

ｷｮﾝﾍ「分かったわ...また来なさい」

『はい』

王様が来るということはシン判官様も警護でここに来るということ。
今会ってしまったら顔に出てしまう。
ここら会わずに帰るのがいいかな。

ｼﾞｮﾝ「A...なにしてるんだ？」

『っ...チョン・ジョンさん...今から帰ろうかと』

ｼﾞｮﾝ「もうすぐでシン・ミョン来るぞ？」

『...今会ってしまえば顔に出てしまいそうなので...』

ｼﾞｮﾝ「おうおう...惚気か？」

『では...』