悲しき恋【王女の男】 (ページ4)

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交錯してく想いページ4

あれから数週間が過ぎ私はキョンへ王女の元を訪れていた。

『では、兄は王女様の婿になるのですか？』

ｷｮﾝﾍ「そうよ」

『でも...前に王女様が言っていたのは...』

ｷｮﾝﾍ「恐らくセリョンとキム・スンユはお互い想いあってるわ...でも...あの方は私の元に嫁ぐの」

『...私は兄が好きですが...王女様も好きです...何かありましたらお力になります』

ｷｮﾝﾍ「ありがとう...あなたの方はどうなの？」

『えっ』

ｷｮﾝﾍ「シン判官の事が好きなのよね？」

『...そうですけど...中々言えないんです』

ｷｮﾝﾍ「臆病ね...あなたも何かあったら私に言いなさい」

『はい』

私は王女様の部屋を出ては宮廷を後にしようと思ったがシン判官様に会いに行こうと思い漢城府に向かうことにした。
役人の方にシン判官様を呼んでもらったのだが今は見回りで外出中だと聞けば仕方ないため帰ることにした。
ここ数日シン判官様に会っていない。
忙しいのだろうか。
そんなことを思いながら歩いていると前からシン判官様が歩いてきたため駆け寄ろうとしたがその隣にセリョンさんがいたため思わず物陰に隠れた。
なんであの二人が...。
なんかお似合いだと思ってしまう。
家に帰りコムンゴを演奏していた。
気持ちを落ち着かせるために。
その数日後王女様の婿選びが始まったのだがお兄様が罪を犯してしまい捕まってしまったと知らせが届いた。

『お父様』

ｼﾞｮﾝｿﾝ「落ち着け...私がなんとかする」

『はい...』

お父様は宮廷に向かっていった。
私は知らせが来るのを待っていた。
何度も神に願った。
そしてくだされたのはお父様が辞任しお兄様が釈放されたこと。
放免されお兄様は帰ってきた。
私達はただお父様とお兄様の様子を見守るしかなかった。
お兄様は旅に出ることになった。

『お兄様』

ｽﾝﾕ「そんな悲しそうな顔をするな...すぐに戻ってくる...それまで待っていてくれ」

『はい...どうかご無事で』

ｽﾝﾕ「あぁ...家族を頼む」

『はい』

お兄様が行くのを見送っては宮廷に向かうことに。
その途中でシン判官様が前から歩いてくるため私はお辞儀をするわ

ﾐｮﾝ「宮廷にご用事ですか？」

『王女様に会いに来ました...』

ﾐｮﾝ「お付きの者はいないのですか？」

『一人で十分だと思いましたので』

ﾐｮﾝ「そうですか...お気をつけて」

『はい』

シン判官様もお辞儀をして去っていく後ろ姿を見ては胸がチクチクと傷んでいた。