悲しき恋【王女の男】 (ページ23)

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相容れてはいけないページ23

入口から見れば兵士達が物を壊していた。
そしてセリョンさんがやめろと言ってもシン判官様はやめようとはしてない様子だった。

『シン判官様！』

ﾐｮﾝ「っ！...なぜここに」

『今はその事についてはどうでもいいでしょう...それよりやめさせてください』

ﾐｮﾝ「やめろ」

シン判官様が部下に辞めるよういえばピタッ動きが止まった。
私は腰から刀を抜いてはシン判官様に向けると部下の人達はみな動こうとするがそれもシン判官様が止めた。

『なんのつもりですか』

ﾐｮﾝ「前に言いましたね...次会えば殺すと」

『えぇ』

ﾐｮﾝ「私はそれでもあなたに会いたかった...」

『っ！...やめて！...たとえ私達の間に情があっても...交われない...そういう関係になってしまったんです！...それも全ては...』

ﾐｮﾝ「私のせいです...あなたの気が休まるなら...殺してください」

『...っ.....』

一歩一歩と私の元に歩いてくるシン判官様に私は驚きながらも少し後ずさろうとすればその腕を捕まれ固定される。
剣先がシン判官様の腹部に当たっていた。
力を入れれば一刺しで殺せると分かっているのに手は震えそして剣を落とした。
それでも近づこうとするシン判官様と私の間にミンジェが入ってきた。

ﾐｮﾝ「なんだお前は」

ﾐﾝｼﾞｪ「Aを苦しめるやつは許さねぇ」

ﾐｮﾝ「なら、お前なら苦しませないのか」

ﾐﾝｼﾞｪ「少なくともこんな風に苦しめたりはしねぇ」

ﾐｮﾝ「そうか...なら守ればいい...俺ももう...その人とは関わらない...王女様を連れてこい」

そう言ってシン判官様は館から出ていった。
もう関わらないで済む。
こんな苦しい思いなんかしなくて済む。
嬉しいことなのにどうしてこんなにも胸が痛くて涙が止まらないのだろうか。
すると私の前にムヨンさんが来て優しく抱きしめてくれた。
そのおかげで少しは落ち着けた。
そして帰ってきたお兄様達に今のことを説明すれば驚きながらも納得し準備を進めていくことに決まった。