悲しき恋【王女の男】 (ページ3)

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臆病な二人のページ3

シン判官様が追い払って下さり何とかなった。
私はチョン・ジョンさんの手当をしていた。

ｽﾕﾝ「お前も危ないだろう」

ｼﾞｮﾝ「そうだぞ、女子があんなことしては危ないぞ...ましてやお前は美人なんだ...まぁあの方には劣るけどな」

『これからは気をつけます』

ﾐｮﾝ「少しいいですか」

『えっ...はい』

手当が終われば何故かチョン・ジョンさんにも怒られてしまったため苦笑いしながらそう言えばさっきから黙っていたシン判官様が話しかけてきたため立ち上がり2人から少し離れた所に行く。

ﾐｮﾝ「もう少し気を付けてください...今回は我々がすぐに来たから良かったものの...」

『すいません...でも、友があんな目に遭ってるのに放っておけなくて』

ﾐｮﾝ「お嬢様がお優しいのはよく分かってます...ですが...私が.....困るのです」

『えっ...』

ﾐｮﾝ「あなたが...危ない目に遭うのは見たくないのです」

『シン判官様...』

私は昔からシン判官様に心惹かれていた。
初めて会ったあの日から。
でも、気持ちは伝えれずにいた。
今の関係が壊れたらどうしようと思ってしまう。
臆病なのだ。

『私はそろそろ帰ります...お兄様...飲み過ぎには注意してくださいね』

ｽﾝﾕ「分かってる」

『それでは...』

私は3人にお辞儀をしてその場を後にした。
私もそろそろ嫁がないといけない。
この世の中嫁ぎ先は親が決める。
恋愛などというものはない。
この気持ちも消さなくてはいけないのに...。

ｽﾝﾕ「まだ気持ち伝えないのか」

ﾐｮﾝ「そんな簡単なことではない」

ｼﾞｮﾝ「あんないい女なかなか居ないぞ？」

ﾐｮﾝ「そんなこと分かってる」

ｽﾝﾕ＆ｼﾞｮﾝ(臆病だな...コイツも...Aも)