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悪夢 ページ14

目が覚めるとそこは見た事ない部屋だった。
ゆっくりと起き上がるとちょうど扉が開き女の人が2人入ってきた。


チョヒ「目が覚めたようだね」

『ここは...』

ムヨン「氷玉館っていう妓楼よ」

『何故私はここに...』

チョヒ「この子が川辺で倒れてるあんたを見つけて連れてきたのよ」

ムヨン「なんかほっとけなくて」

『...ありがとうございます...どうお礼をすれば...私何も持ってなくて』

ムヨン「そんなの気にしないで」


チョヒさんとムヨンさんという方だと教えてもらった。
自分の身なりとここにいることを考えるとあの悪夢は本当なのだ。
シン判官様が...。


ムヨン「っ...どこか痛い?」

『えっ?』

チョヒ「あんた...泣いてるよ」


そう言われて私は頬に手を添えると涙で濡れていた。家族を失ったこと、そして愛する者に裏切られたことがとてつもなく辛かった。
するとチョヒさんが私を優しく抱きしめてくれた。


チョヒ「わけは後で聞いてあげる...それまでは泣いておきな」

『っ...ありがとう...ございます』


チョヒさんに抱きしめられムヨンさんに優しく頭を撫でられこのふたりの優しさにも涙が出てしまう。
それからしばらく泣き私は2人に真実を話した最初は驚いていたものの納得はしてくれたみたいだった。


ムヨン「なら、行き場所はないんじゃない?」

『はい』

ムヨン「ならここにいればいいじゃない」

『いえ!...私は死んだ者とされてますが見つかれば捕まります...助けてくださったお二人に迷惑わかけられません』

チョヒ「そんなのはいい...働くならここにいな...分かったね」

『...ありがとうございます!』


それから私は妓生の格好をしてここで働くことにした。
ムヨンさんと一緒で用心棒も兼ねることにした。
それから数日後傷もすっかり治りいつも通りチョヒさんの横にいると男の人が歩いてきてムヨンさんはすごく喜んでいた。
気になるのはその人が連れてる男性。


『...っ!...お兄様...』

チョヒ「っ!」

ソクチュ「っ!」

『お兄様...お兄様...』


私はすぐに駆け寄りお兄様を見ると腹部に傷があるのが見えた。
怪我をしているとわかりチョヒさんを見れば目で合図をしてくれて私は部屋に運ぶことにした。
それから数日間お兄様の寝る間も惜しんで面倒だけを見ていた。
新しい水を入れて持っていこうと階段を上るとチョヒさん達が降りてきた。


チョヒ「目が覚めたよ」

『っ!』

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作者名:泡姫 | 作成日時:2019年3月28日 0時

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