2番目でもいい･･･【相澤消太】 (ページ18)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:25,367 hit

17話ページ18

林間合宿に行った三日目に事件は起きた。
消太さんのクラスの子がヴィランに攫われてしまい雄英は記者会見を開くことになった。
私は洗い物をしながらその会見を見ていた。
髭を剃り髪をオールバックにしてスーツを着ている姿を見て不謹慎だがかっこいいと思ってしまった。
記者会見は聖司さんもソファーに座りながら見ていた。

柊「雄英も地に落ちたね」

『...今は下にいてもまた上がります...それが雄英ですから』

柊「そうかもな...だが相澤はそうはいかないだろ」

『っ...』

柊「元々メディア露出をしなかったのは自分のヒーロー活動でのことを考えたこと...今回こうしてメディアに露出したそれも自分の教え子を攫われるなんて大きな失態だ...まぁ僕的にはざまぁみろって思うけどね」

『相澤さんは自分のヒーロー活動より事の収集を選んだ...立派な大人の対応です...なぜそんなに相澤さんを...』

柊「庇うと思ってたよ...僕に内緒で会ったりしてるんだろ？」

『っ！』

何故バレてるのか。
GPSは切ってる。
バレるはずがないのに。
テレビを消しては私の方に近づいてきては携帯の写真を見せてきた。
それはこの前の祭りで神社の裏でキスをした時のもの。

『なんで...』

柊「バレないとでも思ったのか？...僕はそんなに馬鹿ではない...」

『っ...』

柊「相澤はこの時仕事中だろ？...ヒーローが仕事中に女とこんなことしてるなんて世間にバレれば...さらに信用はなくなるだろうな」

『っ！...それだけはやめてください...私になら何してもいいですからっ』

柊「なら...アイツとは関係を切れ...それで僕と婚約しろ」

『っ...わかりました...だから』

柊「ちゃんと関係を切れば...この写真は消してやる」

そう言われれば私は頷いた。
私のせいで彼のヒーロー活動を妨げたくなかった。
ヒーロー活動をしてる彼はかっこいいし彼に救われる人は多い。
私もそうだったのだから。
次の日に婚約指輪を買ってそれを付けた。
挙式は3ヶ月後になってその日に入籍をすることになった。
私は両親がいなく彼にも両親はいない。
だからまぁ式もそんなに凄いのはしない事にはした。

そしてあの会見から一週間後。
私は彼に会いに来ていた。