2番目でもいい･･･【相澤消太】 (ページ16)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:25,369 hit

15話ページ16

お風呂から出てお昼には聖司さんが帰ってくるためもう帰らなくてはならない。
私は身なりを整えては玄関に向かう。

『じゃあ...いきますね』

相澤「...また連絡する...」

『...はい...しょ...』

相澤「ん？」

『消太さん...』

相澤「っ！」

慣れるためと思い下の名前で呼べば何も言わないため俯いていた顔を上に向けると顔を手で隠しているが手の隙間から見える顔はほんのり赤くてこちらまで恥ずかしくなれば部屋から出て走って帰る。

(あんなの見たら...余計に)

相澤(反則だろ...あれは)

家に帰って少しして聖司さんが帰ってきた。

『おかえりなさい』

柊「ただいま...あー疲れたよ」

そう言って私を抱きしめては服の裾に手を入れてきてはそのまま手を上に持ってくればその手を制する。

柊「ダメかい？」

『疲れてるなら寝た方がいいですよ』

柊「んー...そうだね...少し寝るよ」

そう言って寝室の方に入っていくのを見てはソファーに座りテレビを見ていた。
これは浮気だと言うのはよく分かってる。
まず私がケジメをつければいいだけの話なんだけどそれが出来ない自分が腹立たしい。
柊さんには恩がある。
彼もそれを知ってて私と付き合ってる。
あい...消太さんはそれでもいいと言ってくれてるけど..

そんなことを考えながら2人との関係が1ヶ月は続いた。
夏の暑い季節。
学生は夏休みに入りなんでも一週間後に林間合宿というのに行くらしい。
そして私は今聖司さんと一緒に夏祭りに来ていた。
白の生地に赤い金魚があしらわれている浴衣を着て頭はお団子にして祭りの中を歩いている。
聖司さんもクリーム色っぽい浴衣を着ている。

柊「花火までまだ時間あるね...あっ...ちょっと待てて」

『はい...』

どこかに行く聖司さんを見ながら私は邪魔にならないところで待っていると後ろから誰かがぶつかってきては驚き後ろを振り返る。

相澤「すいません.....っ...A？」

『っ...消太さん』

まさかの消太さんがいた。
それも濃いめのグレーの浴衣を着て髪の毛はハーフアップにしていた。

『なんか意外です』

相澤「見回りでな...生徒が変なことしてないか...ヒーローがいると分かれば面倒臭いからこういう所に適した服を着てるだけだ」

『ふふっ...お似合いですよ』

相澤「お前もな...」

そう言って優しく頬を撫でられると向こうから聖司さんの声が聞こえてきえ消太さんといるところを見られるとまずいと思い腕を掴んで林の奥にいく。