帝丹小の音楽教師は降谷さんの彼女です。

あっというまに進む時間 ページ9

それから、あっというまに時間は過ぎていきます。
ときに零くんはボロボロになって帰って来るときもありました。
例えば…警察学校の友人である緑川さんが亡くなった時とか。

『おかえりなさい！』
と笑顔で言ったが、そのあとは続かなかった。
なぜなら、彼の顔に殺気が溢れていたから。

大丈夫、とも言えず、ただ、抱きついてしまった。
小さい声で、耳元で
「ただいま」
と言われた。

とりあえずソファに誘導し、2人で腰掛けた。

『ホットミルクとりあえず飲んで。落ち着くから。』
「ありがとう。」

しばらくして、彼が話してくれた話は聞くだけで辛かった。

緑川さんを、恐らく潜入捜査官である組織のメンバーが助けられなかったのは、その人のせいではないだろう。
けれど零くんは、彼のことを恨んでいるのだろう。
気持ちはわからないわけではない。

『1人で抱え込まないでくれてありがとう。
私は零くんが自分の信じた道を迷わず歩いてほしい。
恨むな、なんて、心無い言葉はかけないけど、零くんが守ってくれてる日本のためにも頑張って。』

そうかけた言葉が正解かはわからないが、彼の表情がはじめよりは柔らかくなった気がした。

………



そして。私は帝丹小で担任は持っていないが、人気の先生となりました！
小林先生っていう(この時点では)他校の友達もできたんだ！

そして、はじめての新1年生の授業。

「小嶋元太だ。好きなものはうな重で、少年探偵団をしてるんだぜ！」

「円谷光彦です。少年探偵団をしています。」

「吉田歩美よ！少年探偵団の1人！よろしくね！」

へえ。1年生なのに少年探偵団なんてしてるんだ。

『みんな、よろしくね！今日は…』

キーン コーン カーン コーン

歩美「先生！何かあったらいつでも私たち少年探偵団に頼ってね！」

光彦「ご依頼お待ちしてます！」

『ありがとう！頑張ってね！』

元太「おう！」


少年探偵団かあ。かわいいな。
その後、少年探偵団からも懐かれる先生になりました！

転校生→←新米教師

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す