【名探偵コナン】欠片を探しに

二十五欠片 ページ27

ふぅ、息を吐く
大丈夫、覚悟は決まった



『それに答える前に聞いておきたい事があるの
陣平お兄ちゃんと私を助けてくれた萩原さんって人は友達？』



「まぁな」



『零お兄ちゃん、も？』



「…何で知ってる」



なるほどね…呟いた言葉にお兄ちゃんの眉間に皺が寄る
それに苦笑を浮かべつつ



『今から言う話は本当に突拍子もない、冗談だと思われることだと思う
……話終わった後、それを信じるか信じないかはお兄ちゃん次第、それでも聞く？』



「ああ」



『あの日、私が風邪引いて熱出したのは知ってるよね』



こくんと頷くのを見て話を進める



『熱に魘されながら眠っていた時、夢を見たの』



「夢？」



『うん、怖くて悲しくなる夢
その夢がね…知らない男の人が防護服を着てなかったことで爆発に巻き込まれて、死んじゃう夢』



「……は？」



『その後陣平お兄ちゃんと零お兄ちゃんが出てきて、泣いてるの
何を言ってたのかは分からないけど棺に向かって喋りかけながら泣いてるの』



「……」



『私は、それを遠くから見ていて
泣いてるお兄ちゃんたちを見て、こんなことになって欲しくないと思った…
そして目が覚めたの。
その夢は凄く現実的なもので…そんな夢を見る私も、それが本当に起こるんじゃないかって怖くなった。』



陣平お兄ちゃんの顔は見れない
だって、見たら言うのを止めてしまうから。

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ラッキーなキャラ

灰原哀

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