【名探偵コナン】欠片を探しに

十六欠片 ページ17

『あの、なにしてるの…？』



ビクッと肩を震わせ勢いよくこちらを振り向いた男の人



「！！はっ、子供！？住人は全員避難したはずじゃ」



『お兄さん…なんであれ着ないの？』



「…は？」



少し眩む視線の中
男の人の顔が見えた瞬間驚き思考が止まる
夢に出てきた…人
だめ、お兄ちゃんたち泣いてた、絶対だめ！



『着ないとダメだよ
お願い！じゃないと怪我、しちゃうよ！』



なんて言えばいいのかなんて分からない
どうやって説明したらいいのかも分からないし根拠もない

でも、この人を亡くしちゃいけない事は確かで
ただの夢…だけど助けなきゃいけないと、私の中の何かがいう
「誰かこの子の避難…」なんて声が聞こえるが
どう伝えたら、何て言えばいいのか、焦る気持ちは酷く不安定でポロポロと涙となり零れ落ちる



「……あー、分かった、分かったから着ればいんだな。
だから泣き止んで、な？」



根負けしたように部下の人に手伝われ白い服を着て頭を撫でてくれるお兄さん
良かった、これで

安心すると途端にくらくらする視界に意識が朦朧とし、座り込む



「おい！」



お兄さんがそう声をあげた瞬間
ピッと音が鳴り液晶画面にタイマーが表示される




制限時間、15秒

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ラッキーなキャラ

灰原哀

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