私が一人暮らしになったのは２

助手席 ページ10

運転席に座る安室さんをチラ見する





やばい、私安室透の助手席座ってる...


これは本来妄想でしかなかったのに、実際に隣にいる。


こんな幸せなことあっていいんだろうか？






幸せに浸りながら、シートベルトをつける。





「では、出発しますね」





安室さんは、私がシートベルトをしたのを確認して、車を発進させた。







『今日は本当に我儘言ってすみません。せっかくの休みなのに...』





「本当にいいんですよ。約束を守れなかった僕の方が謝らなければいけないのに」






『いや！安室さんが忙しいのはわかってます！私との約束なんて全然断ってもらって大丈夫ですので！』





そういうと、急に車内が静かになった




あ、安室さん...？と声をかけてもしばらく返事が返ってこない



あれ？急にどうしたんだろうか。


何か失礼なことを言ってしまったのか。





グルグル悩んで悩みまくっていると、Aさんは、と話しかけられた



顔をそちらに向けると運転中の安室さんと一瞬目があった




「Aさんは、僕とあまり会いたくないですか？」



『え""っ！！？？』



急に安室さんがおかしなことを言いだすから変な声が出た



タイミングがいいのか悪いのか、ちょうど赤信号で止まってしまう



じっと見られて視線が混じり合う



心臓に悪い質問と、心臓が壊れる視線

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