私が一人暮らしになったのは２

彼女 ページ2

『安室さんは、彼女とかいるんですか？』


いきなり話を振られた安室さんが少しびっくりして、視線を合わす



「僕ですか？僕もいませんよ」


にこにこして言うもんだから、本当か嘘かもわからない

安室さんは演技が上手だからな〜


私じゃ見破れないか...



『安室さんって、すごくかっこいいから、作ろうと思えばすぐ作れそうですよね。ね？コナンくん』


「う、うん。そうだね」



まぁその気になれば絶対作れるけど、忙しいんだろうな〜


トリプルフェイスとか言われるほど色々やってるんだから、休みなんてほんと限られた時間しかないのかなって思う



過労で倒れないかすごく心配だ





「そう、ですかね...？

じゃあ、Aさんだったらどうしますか？」



『え？なにがですか？』



「僕の恋人に、なってくださいって言ったら......なってくれますか？」





『........ん"！？』


驚いて変なところに入ってきたアイスティーのせいでゴホゴホと咳が止まらない


驚きと恥ずかしさと咳で、目にうっすら涙が滲む


身体中の熱が顔に集中するのがわかる


耳が火照っているのがわかる





「ふふ、冗談ですよ...」



イタズラが成功して喜ぶ子供みたいに笑うもんだから、私の心は落ち着かない




「安室さんは、心臓に悪いです...。」




こんなこと続けてたら、いつか私の心臓が過労死してしまう


世の中のカップルはこんなドキドキに耐えているのか


キュンキュンとか漫画読んでるときになったことあるけど、比じゃない


やばい、とりあえずやばい


とにかくやばい



それしか言えなくなる








そのまま安室さんの顔もまともに見れず、時間が過ぎた



ごちそうさまでした、と挨拶をしてコナンくんと一緒にお礼を言ってポアロを出た



お礼を言うときはしっかり顔を見れたけど、絶対顔赤くなってた。恥ずかしすぎる。




出るときも安室さん笑ってたし、絶対バレてる



店から出たらコナンくんに、「A姉ちゃんって安室さんのこと好きなの？」とか言われるし


違うよ、私はただ一ファンとして好きなだけであって、あれは誰でもあーなってしまうと思う


うん、なるよね

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