一話 ページ2
光がある
私はそれを目掛けてひたすら走った
あぁ、懐かしい、懐かしい
母の香りがする
大好きだった母
走れば走るほど遠ざかる
「待って、待って」
嫌だ。行かないで。行かないで。
________イカナイデ
「…っ!」
目を開けると見慣れた寝室
自室だ
「死んで、ない?」
カーテンを開けると見慣れた風景、扉を開けると見慣れた部屋
どういう事だと混乱する。頭を抱えた
酷い頭痛がする。手探りで棚を開けいつもの薬を鷲掴みし口に放り込んだ
暫くすると痛みは収まり、何となくテレビをつけた
『高校生探偵、またもやお手柄』
ばんっと出された写真に再び頭が痛くなった
工藤新一
これは現実か
その名は誰もが知っている。国民的アニメ
名探偵コナンの登場人物否主人公である
まさか、とは思った
しかし、妙に冷静な頭は理解していた
つまり、異世界へ来てしまったという事
これは試練なのか
神が与えた第2の人生だと言うのか
終わらせたいと思った人生はそう簡単に終わらせてはくれなかった
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作者名:やまなし | 作成日時:2017年12月25日 17時