＊ ページ20
廉side
「ただいま〜」
紫「あ、ふたりともおかえり。買ってきてくれてありがとうね」
「全然。父さんの具合はどう？」
紫「うん、変わらず。熟睡出来てるから、少しマシになってくれたらいいんだけど…」
そうやんな。
毎年、この時期の父さんの姿を見てるんは正直辛い。
寝てても、悪夢に侵されて
苦しそうやし、父さんの笑顔を見れへんから。
俺は父さんの笑顔が一番大好き。
くしゃりと笑う顔を見てると、自然と俺まで笑顔になれるし
何度もその笑顔に助けてもらった。
その笑顔も、誕生日の前後の1週間は消えてしまうから…。
早く父さんを苦しみから解放してあげたい
そう毎年、誕生日を迎える度に強く思う。
：
：
「俺、父さんの事看病してくる」
紫「ん、よろしくね。今、勇太がいるから」
「分かった」
料理が全くできひん俺は、キッチンに居ったら
皆の事ヒヤヒヤさせて、料理どころやなくなってしまいそうやから。
比較的役に立てそうな、看病に回ることにした。
海人は料理が出来るからキッチンで、紫耀にぃと玄にぃのサポートに回る言うてたな。
なんて考えながら、階段を上がって父さんの部屋に入る。
勇「あ、廉。おかえり」
「ただいま」
部屋に入ると、父さんの冷えピタを変えてるところやった。
勇「大丈夫？体疲れて無い？」
「うん、平気。ありがと」
同年代の子に比べると、体力が少ない俺と海人。
何てもない距離でも、すぐに体に疲労が現れてしまうんよな。
それがたまに悔しかったりする。
こうやって誰かが具合悪い時に、看病してても
俺の方にまで気を使わせてしまう事があるから…。
体力を付けたい、そう思ってても
運動制限がかかってるからそんなに体力を付ける事も出来ひん。
はぁ、もう少し強い体に生まれたなかったな。
：
：
「あ、勇にぃ俺父さんの事看とくから、休憩してきてや」
勇「大丈夫？」
「おん。なんかあったらちゃんとLINE入れるから」
勇「分かった。じゃあ少しの間お任せするね？」
「はぁい」
勇にぃに少し休んでもらいたくて
そう伝えたら割とすんなり受け入れてくれて
勇にぃは一旦休憩するために部屋を出た。
「父さん、、早よ元気になってな」
そして父さんの寝顔を見つめてたらポツリと出てきた言葉。
‥早く父さんの笑顔が見たいよ。
：
：
優「んっ……」
「あ、父さん。起きた？」
優「え…あ、廉…」
暫くして父さんが起きた。
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黒瀬優花(プロフ) - はるきさん» はるきさん、こんばんは。いつもコメント下さりありがとうございます！岸くんの誕生日ストーリーという事で岸くんメインに仕上げてみました。少しでも楽しんで読んでくださってたら幸いです^^ (10月12日 19時) (
レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 黒瀬優花さん» 岸くんの誕生日話、見ました。今回は岸くんの病系でしたね。きしれんのシーンは廉くんが頼りになり素敵でした。岸くんに誕生日を好きになって貰いたいって言う5人の行動に素晴らしいなあって思いました。家族の絆が最高でした。岸くんにとって良い一年になりますように (10月11日 23時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - はるきさん» はるきさん、こんばんは。コメントに気がつくのが凄く遅くなってしまい申し訳ございません。七夕編読んでくださりありがとうございます。今年は"願い"をテーマに描いてみました。少しでも楽しんでくださってたら幸いです (10月8日 23時) (レス) id: ec5bec982a (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 七夕編見ました。3人共通の願い事の完治は読んでてprinceの3人、頑張れfightって思いました。king3人のずっと一緒にいられるようにの願い事はとても微笑ましい願い事だなあって感じました。最近暑い日が続いてるので熱中症にならないように体調には気をつけてください。 (7月30日 23時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒瀬優花
| 作成日時：2023年7月8日 22時
