銀さんの幼馴染は新一の姉でハッカーです【坂田銀時】

十五輪ー過去篇2ー ページ17

Aside

-10年前-
夜衛門が私達を逃がしてくれたけれど、拷問にあっていたせいで体が上手く動いてくれない。

終いには追っ手が追い付いてくる始末。

『銀時！先に行って！私もこいつらと闘りあったらすぐに行くから‼』

銀「えっ、けど……っ」

『いいから行けっつってんのよこのノロマ！』

私は銀時の背中を押した。

勿論、傷に障らないように。

銀「っ……！悪ィ！」

追っ手「まっ、待て！白夜叉‼」

『待つのはあなた達の方よ！雑魚共の御相手は紅魔女(あかまじょ)だけで充分‼しかも手負いのね！』

返り血で真っ赤に染まる。

もうそれを避けようとすら思わない。

いや、避けようという力も残っていないという方が正しいか。

この紅(くれない)はどちらのもの？


私？
それとも御相手？


私は幾人か倒したけれど力尽きたか、バタンと糸が切れたように倒れてしまった。

そのあと、どうなったのか分からない。

気が付くと、家が沢山並んでいる場所の電柱(・・)(確か天人はそう呼んでいたはず)の陰に座り込んでいたの。

でもしんどくて、顔もあげたくなかった。

すると、そこにポンっと手が置かれ、驚いて肩を揺らした。

先生の手みたいだった。

？「どうしたんだい、こんな所に座り込んで」

……それが、お父さん(優作さん)とのはじめての出逢いだった。

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