銀さんの幼馴染は新一の姉でハッカーです【坂田銀時】

十輪 ページ12

Aside

しっかり真撰組から報酬をいただいたあと、私と銀時は万事屋への帰途を辿っていた。

銀「んで？残りの依頼はいつするんだ」

『え？』

残りの依頼があるなんてなんで銀時が知ってるんだろ。

銀「神楽だよ、神楽！最近お前朝飯食ってなかったろ？だから俺が"どーしたんだろーな"って言ったら教えてくれたんだ。飯、ちゃんと食えよな！」

『……ハイ』

地味に嬉しい。

銀時が心配してくれてたってのも嬉しいけど、何より、神楽ちゃんがちゃんと私のことを見てくれてたっていうのが、

どーにも嬉しい。

銀「ん、お前嬉しそうだな？」

『そーお？えへへ』

そうこうしているうちに万事屋の前に着いた。

新八「あ、銀さん！Aさん！帰ったんですねー」

銀「おう！」

『ただいまー！』

階段の上から新八君が声をかけてくれた。

またもガラガラと立て付けの悪いドアを開けて中に入る。

事務所に行くと、神楽ちゃんがテレビを見ていた。

神楽「お帰りヨ、A姉！」

『ただいまー』

神楽「あ、A姉、A姉宛に電話が来てたアルヨ。スマホの方になかなか出ないから伝言を頼まれたネ」

『え、誰から？』

慌ててスマホを確認する。

そこには。

"工藤新一"

神楽「工藤新一って言ってたヨ！新八にそっくりな名前だったから覚えてるアル。声はあっちの方がイケメンだったけどナ」

私はもうそのあとの神楽ちゃんの言葉なんか聞こえてなかった。

今の私の胸の内を表すとすれば恐ろしいの一言で済むだろう。

『……しっ……』

全「え？」

『新ちゃんに怒られるぅぅぅ!!!!!」

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