いつかのお嬢さん。

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「このハムサンド美味しいですね」



「でしょう？結構評判になってるのよ」





毛利さんによると安室さん考案らしい。


ふとカウンターから見える安室さんを見ると
丁度コーヒーを淹れている所だった。




......あの人、何処かで会ったことある？

確証はない、ないけど。




あの金髪、肌の色合い、青い瞳。

まさにそんな人に会った覚えがあるのだ。





「やっぱり、イケメンは目が離せないわよね〜！」



「えっ、いや別に私は...」



鈴木さんの同情する声で視線をすぐそらす。

別にそんな目で見てたわけじゃない。



と、自分に言い聞かせてた中、

話題の張本人が外の景色を見るなり急にエプロンを外すと店を飛び出していったのだ。



「パトカーと救急車！...すみません、梓さん。
ちょっと様子見てきます...！」




「私も行きます！」


「僕も行くよ！蘭くん、園子くんは、
ここで待っていてくれ！」




安室さんに続くように私と世良さんも

騒ぎの現場まで走り出した。

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