お付き合いを前提に結婚してください。【名探偵コナン】

ーPrologueー ページ1

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始まりは唐突だ。


私達が所属しているのは公安だと言うこともあってそんじょそこらのブラック企業とは桁違いに忙しい。
久々に仕事が早く終わり、同期であり諸伏の幼馴染の降谷の家で勝手に宅飲みしていた時だった。


「なぁ、Aは結婚願望とかないのか？」

「……なんで急に？」

「いや、オレたちももう三十路だろ？そろそろそういうの考える時期じゃない？」

「まぁ、確かに」


でも職業柄一般の人と結婚は流石にキツいし……となると同じ職場の人となるけれど残念ながらうちの職場にはむさ苦しいおじさんばかりだ。


そうは言っても今目の前にいる諸伏も同じ職場だが私に対してそんな感情はないだろう。
諸伏に至っては顔も性格も良いんだから彼女くらい作ろうと思えばすぐ出来るだろうに。

そもそも私は恋愛結婚を求めているのだ。
誰もが羨む恋愛をして、お互いの事を理解していて、ドラマの様な素敵な恋愛をしたい。
まぁ、そんなことを考えているからいつまで経っても彼氏が出来ないのだろうけど。
でも流石に三十路にもなって彼氏いない歴＝年齢はきつい。ちなみに処女でもある。



「だから……さ」





「オレと……お付き合いを前提に結婚して下さい」










「え」







結城A、人生で初めて告白されました。
……順番は逆だけど




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