9 ページ11
ー戸田sideー
今日はたまたま米花町に用があったので、
噂のポアロという喫茶店に来てみた
学校でよく耳にするお店だし、
何よりお姉ちゃんのヒーリングスポットでもあるから、
一度機会があれば行ってみたいと思っていたのだ
安「お待たせしました、ハムサンドです」
そしてこの店の看板メニューと言われるハムサンドを頼んでみた
お姉ちゃん曰く、一見普通のハムサンドだが
味は絶品らしい
どんな味なんだろう…
せ「!本当に美味しい…」
確かに見た目は普通だけど味は凄く美味しい
何で?作り方が違うとか?
そう考えながらハムサンドを食べ終えた直後に事件は起こった
「動くな!
動いたらこのガキを殺すからな!」
一人の男がいきなり大声を上げ、
抱えていた子供に拳銃を突き付けていた
こんな所で強盗かー…つまらない男だなぁ
ちらっと店員に視線を向ける
女性の方は焦ってるけど、さっきの男性は至って冷静だ
いや、どう対処するか考えていると言った方が正しいか?
不穏な空気が漂う中、
いつ終わるのだろうかと窓の外を眺めていた私に気付き、強盗犯は近付いてきた
「おいそこのガキ!!
ぼーっとしてんじゃねぇぞ!!」
仕方ないでしょ、つまんないんだから←
「おい聞いてんのか!?
それとも何だ、お前がこいつに代わって身代わりになるか?」
この人本当に強盗なのだろうか
その割には金を出せとせがまないし、
何より男の視線の先はずっと私達だ
それに…
色々考えた私は男に問い掛けてみた
せ「貴方の今の所持金はいくらですか?」
「あ?んなモン空だよ空!」
せ「じゃあその拳銃は?」
「強盗する為にわざわざ買いに行ったんだよ
強盗と言やぁ拳銃だろ?」
せ「とか言いながら本当は別に金欠じゃないんですよね?
いや、そもそもお金なんていらないんでしょう?」
私のその言葉に強盗犯は勿論、この場にいた全員が息を呑んだ
「な、何言ってやがる!
言っただろ、俺の所持金空だって!」
せ「本当にお金を取りに来たのならその鞄は小さすぎるでしょう?
それに貴方はさっきから私達の反応を見てニヤついていた…
要は貴方はただ私達の怯えた反応を見て楽しんでるだけ
恐怖の視線を受けて快楽に陥ってるだけなんですよ」
「へっ、へへっ…!
あぁそうだよ!この通り金なら沢山持ってる
俺はお前らの怯えた顔が何よりも大好きなんだ!」
興奮気味に語る男の目は焦点を留めてなかった
81人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
風蘭doll(プロフ) - ムサイさん» ありがとうございます!ただ最近ネタ切れで中々更新できなくて…(涙)すみません、頑張って考えて更新します! (2019年9月23日 10時) (レス) id: 4a60a0fd75 (このIDを非表示/違反報告)
ムサイ - とても面白いです!書き方やキャラとの絡ませ方などがツボにきました!それにはずネジの小説がとても少ないので嬉しいです!これからも頑張ってください!!! (2019年9月23日 10時) (レス) id: c352916935 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - 秋原カエデさん» コメントありがとうございます!荒ぶってますねぇ(^^)これからも頑張ります! (2019年7月28日 8時) (レス) id: 4a60a0fd75 (このIDを非表示/違反報告)
秋原カエデ - ははははははっははっはっはっはふはずねじ!!?めめっめちゃくちゃ面白いです!!頑張って!! (2019年7月27日 23時) (レス) id: bda1ec34af (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - 白桜姫さん» ありがとうございます!面白いの一言でだいぶ安心します…(´・ω・`) (2019年7月14日 23時) (レス) id: 66b342ff23 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:風蘭doll | 作者ホームページ:http://flandoll'scollections
作成日時:2019年6月25日 20時