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「じゃ、お互い仕事頑張ろうね」
「うん、またね」
「また連絡するから〜」
友だちと別れ、電車に乗っていつも通りの帰路に着いた。静かな住宅街、並んだ電灯の中で1つの電灯がチカチカと点灯と消灯を繰り返している。
こんな、光景どこかで見た。
コツコツと聞こえる革靴の音に、胸の音が早まった。私、確かここで。私が後ろを振り向こうとしたその時、お腹に酷い痛みが走った。じわ、と血が服に広がる感覚に、足から力が抜けた。自分の身体なのにコントロールが効かなくなって、どんどん流れ出ていく血に、徐々に遅くなるこの胸の鼓動。この感覚を私は知っている。
「ああ、そうだ、」
私はここで死んだ。そして、これがきっと現実なんだ。もう二度と、私は目なんて覚めなくて、私の人生はこれで終わりなんだ。
「分かりますか〜！聞こえますか〜！」
ピッピッピッ
規則的な電子音に、スースーと流れる空気の音がした。
「あっ目開いた。喋れる〜？」
「…は、い」
「先生〜！目覚ました」
私生きてる？さっき、ビルが燃えて、崩れてて、救助の人が来て、それで…それで、どうなったんだっけ？
「おはよーさん。担当の戸坂でーす」
私を起こしてくれた看護師さんは、他の人に呼ばれてたくさんいる看護師さんと先生の中に消えていく。入れ替わりでやってきた無精髭を生やした眼鏡の男の先生が、私を見下ろしながらニコッと笑う。掠れた声で「どうも」と返事をすれば、先生はうんうんと頷いた。
「気道熱傷もないし、火傷もなし。ラッキーやったなあ、軽い一酸化炭素中毒やから。酸素がんがん吸えば、すーぐウチに帰れるで。しばらくは運動とかは控えて、安静にな。頭痛ァなるからな」
経過をマシンガントークで話され、目を白黒させていると、戸坂先生は「せや」と酸素の流量計を弄りながら私を見た。
「面会がぎょうさん来とってな。結構ドタバタしとったから待っててもろとるんやけど、もうちょい安静にしてて欲しいんよな。喋ると酸素下がるやろ？」
「あ、はあ…」
「ちゅーわけで、あと30分は安静！ゆっくりしてってー。砂田さーん、この子30分後に酸素オフで酸素95超えてたら帰してええよ〜明日の採血オーダー入れとくから外来の説明だけよろしく〜」
「わかりました〜」
私という人間は、中々しぶといらしい。明日採血か、嫌だな。まだ少しぼやける頭でそんなことを考えていた。
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よる - 今まで読んだ夢小説の中で1番大好きです!!!ゆっくりでいいので頑張ってください!!!ずっと待ってます!!! (4月21日 20時) (
レス) @page10 id: c56c205682 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (4月12日 22時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
日サロ - ほんまに好きです最新まってます (1月3日 2時) (レス) @page10 id: fa8371b6ca (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - おねぇちゃん😭 (1月1日 3時) (レス) @page10 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 続きが楽しみですｯｯ (9月28日 1時) (レス) @page10 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めんたい先輩 | 作成日時：2019年9月10日 23時
