短・中 編１

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ガチャッ





「ただいま」




『あ、おかえりなさい』






俺が玄関を開くと、リビングから顔を覗かせたAが一瞬だけ目を合わせて声をかけてくれた







「何だ、今は抱き着いてもいいぞ？」



『いや、、大丈夫･･･』







俺がニヤッと笑うと、目を泳がせて俯きながら断るA








「今日は疲れたからAがハグでもしてくれたらリフレッシュするのになぁ･･･」




後ろから腰に手を回すと、顔を真っ赤にさせてオドオドし始めた




『ちょっ、待って、一未くん！あのっ･･･ちかっ近いです！』







全力で恥ずかしながら顔を手で覆うAの姿に、ニヤケが止まらないのは当然で






「昼間はあんなに甘えたなのにな」



耳元で囁いて強く抱き締め直す








『あの、、仕事場では私何かもうそういうキャラだし、一未くんモテるから･･･私の！ってなって･･･今後は控えるから･･･』




俺がいつもそっけなくしているせいか、不安そうに上目遣いで言ってくる



そんな表情がどれだけ俺の心を鷲掴みしてるか分かってんのか？





「いいよ、そのままで。堂々と抱き着くAも嫌いじゃない。俺を取られたくなくて言ってるのも可愛いしな。」




『怒ってない･･･？』




「怒ってないよ。でも本当のAは、俺が近づくだけでこんなに真っ赤になって恥ずかしがるなんて他の奴には知られたくないから、署内ではいつも通りで居ろよ？」




そう言うと恥ずかしそうに俺の胸に顔を埋めるA




普段あんなに堂々とデレデレしてるAが


俺の言葉や態度1つ1つに照れて恥ずかしがるなんて


こんな可愛いAは誰にも見せたくない。









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翌日



密行から帰り、隊長室へと向かっていると現場に出るところのAを見つけた








『あ！志摩さ―ん♡今日もカッコイイです！』


「はいはい。気を付けて行ってこいよ」


『優しい―！好き！私頑張ります！』




俺の一言に大喜びした後伊吹に一礼して玄関へと向かう姿を見送っていると、隣でAに手を振っていた伊吹が話しかけてきた






伊「いやぁ〜Aちゃん可愛いね。積極的女子！やっぱ家でも甘えまくり？」






「さぁな。」


フッと笑って先にエレベータへと乗り込む









皆は知らないし




知らなくていい





俺の彼女が照れ屋で恥ずかしがり屋な事を。



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犬猿同期と伊吹くん 1→←◇志摩×デレデレ彼女

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